京都府京都市下京区 薮内家・燕庵
Yabunouchike/Enan Shimogyoku,Kyotocity,Kyoto
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May 2012 中山辰夫
薮内家
京都市下京区西洞院通五条正面下ル
国重要文化財:燕庵(えんあん 茶室)
国名勝 :燕庵庭園
勿論外観だけの見学です。邸内を公開されることは無いでしょう。
西本願寺の西方約300m、西洞院通りに面して建つ。一際目立つ邸宅である。
薮内家は、茶道流派の一つ 西本願寺とは深い関係がある。
武野紹鴎門下で、千利休の弟弟子にあたる剣仲紹智(けんちゅうじょうち)を祖とする茶道家元。
寛永17年(1640)、薮内家は西本願寺門前の現在地に屋敷を構え、燕庵も移された。
三千家が上京区にあり「上流(かみりゅう)」と称され、下京区にある藪内家は、「下流(しもりゅう)」と称される。
武野紹鴎・千利休の侘び茶に古田織部の武家茶を取り入れ、浮薄を戒め千利休時代の茶風を留めているといわれる。
代々の当主は「紹智(じょうち)」を襲名する
正面
薮内家の祖、剣仲紹智は、堺の薮弾正の子で弾正は信長に仕えて本能寺の変で討死、長男は秀吉に仕え
朝鮮征伐で戦死。剣仲はその次男。
紹鴎について茶を学び、春屋和尚に参禅。茶人系譜では利休の門弟となっているが、同門でもあり特別
な間柄だった。
正面の扉 皮付きの柱、その皮が剥がれだした。
足下は霰こぼし
引き摺り仕上げの壁
腰板はナグリ(名栗)仕上げが施されている。
かわら・軒瓦
格子・出格子、犬矢来、駒よせ、など意匠が優れている。
燕庵
三畳台目茶室(相伴席付)、水屋よりなる。非公開
東面:入母屋造、西面切妻造、茅葺: 西面庇付、桟瓦葺:北面三畳室および台所附属:付:腰掛待合・砂雪隠
燕庵は薮内家の代表的な茶室である。
当初の燕庵は元和元年(1615)頃、古田織部が剣仲紹智に譲ったものと伝える。元治元年(1864)の大火で焼失
現在の燕庵は、慶應3年(1867)に摂津有馬から写しの茶室を移築したもので、天保2年(1831)頃の建物。
相伴席付きの三畳台目茶室で、背面西側に水屋が接続する。客室三畳を中心にして、左右に相伴席と台目の点前座
を配した間取りを持つ。
客座との境に襖を建てて相伴席を付設した点が最大の特色で、墨蹟窓をはじめ窓を数多く開けるとともに、織部の
作風を伝える形式となっている。
参考資料≪日本の建築、他≫
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