京都府京都市北区 円成寺 (岩戸妙見宮)
Enjoji,Kitaku,Kyoto city,Kyoto
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Aug. 2012 中山辰夫
北区鷹峰鷹ケ峰24
光悦寺の真向かい。道路をはさんで向かい合っている。
洛北鷹ヶ峰にある圓成寺(えんじょうじ、円成寺)は、「岩戸妙見宮」「鷹ヶ峰の妙見さん」ともいわれている。
宗派:日蓮宗の寺院。
本尊:一塔両尊の三宝尊、四菩薩(一塔両尊四士)
鷹ヶ峰は、もとは愛宕神社の旧地であり、また葛野郡天津岩門別雅姫(あまついわとわけわかひめ)神社が鎮座した。
さらに北山神(きたやまじん)の勧請地だった。
平安時代、鷹ヶ峰は、平安京大極殿の北に位置したため、北山と呼ばれ聖地となっていた。
839年、僧円行は岩戸妙見を勧請し、皇城北方鎮護、平安京総鎮守のための、妙見大菩薩を祀る霊厳寺(れいがんじ)を開創した。
中世、霊巌寺は荒廃。江戸時代、1630年、本山本満寺21世・日任は、岩戸妙見大菩薩が顕れるという霊夢により、公卿・一条氏の寄進
を受け、北辰尊星玄武神を鎮安する霊地として圓成寺を開山した。
近代、1868年の神仏分離令後の廃仏毀釈により荒廃した。その後、地元有志、日解らにより再興された。
妙見大菩薩(岩戸妙見、玄武神、鎮宅霊符神、尊星王)
北極星と北斗七星を神格化した菩薩で、北斗星を象る法華経守護の神。
霊亀の背上に立ち、弁財天女と七面天女が脇士として鎮座している。
平安京には、王城鎮護のため四方妙見があったという。天皇は正月元旦の四方拝で妙見尊星に祈った。
霊巌寺妙見堂には、3月3日、9月9日に宮中から献灯の儀が行われていた。
境内にある古墳状の石窟造り(岩屋造り)の妙見堂内陣には、霊亀の背に乗り、右手に剣、左手に白蛇を握り
頭上に北斗七星を頂いた石造神像が祀られている。
境内での写真撮影は禁止である。 少しだけ写させて貰った。
境内の深さもさることながら、紅葉が美しいスポットと思われる。
*参考文献 『京都・山城寺院神社大事典』
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