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京都府京都市左京区 京都府立陶板名画の庭

(Kyoto Prefectural Garden of Fine Art, Sakyo-ku, Kyoto City, Kyoto Pref.)

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Jan.22,2016 中山辰夫

京都府立陶版名画の庭

京都市左京区下鴨半木町

コンクリートの回遊式庭園で、1990(平成2)年の「国際花と緑の博覧会」でパピリオンに飾られた4枚の陶版画に、新たな作品を加えて開設された屋外美術館。

設計は安藤忠雄氏 竣工は1994(平成6)年。 水と光が立体的に戯れる空間演出がみられる。

コンクリートに囲まれた美術館の中を、地上から地下へ、地下から地上へと回遊しながら世界的な名画を写した陶版画をほぼ原寸大で鑑賞できる。

陶版画と交互に現れる大小の滝や池により水辺もつくられ、水の音を聞きながら鑑賞できる。版画を色んな高さ・角度から見ることができる。

    

モネ作 「睡蓮・朝」 フランス ・パリオランジェリー美術館蔵 200cm×1275cm ほぼ原寸大

    

スーラ作 「ラ・グランド・ジャット島の日曜日の午後」 アメリカ シカゴ美術館蔵 205cm×305cm ほぼ原寸大

   

ミケランジエロ作 「最後の審判」 バチカン・システイナ礼拝堂 1430cm×1309cm ほぼ原寸大 陶版画は1990年当時の状態を再現

      

<伝>鳥羽僧正作 「鳥獣人物戯画」 甲巻・乙巻 京都高山寺蔵 甲:60cm×2262cm 乙:60cm×2400cm 両巻とも原寸を縦横約2倍に拡大。

          

レオナルド・ダ・ヴィンチ作 「最後の晩餐」

    

<伝>張澤端作 「清明上河図」 台湾 台北故宮博物院蔵 35cm×1200cmの原寸を縦横2倍に拡大

    

ルノアール作 「テラスにて」 アメリカ シカゴ美術館蔵 100cm×81cmの原寸を縦横約2倍に拡大

ゴホ作 「糸杉と星の道」 オランダ クレラー・ミュラー美術館蔵 92cm×73cmの原寸を縦横約2倍に拡大

    

館内

   


July 6,2014 野崎順次 source movie

京都市左京区下鴨半木町

設計: 安藤忠雄

主体工事: 要および津田共同企業体

構造: 鉄筋コンクリート造

階数: 地上1階、地下2階

竣工: 1994年

京都府立陶板名画の庭は、名画の美しさをそのままに再現した丈夫な陶板画を安藤忠雄氏設計の施設に展示するもので、屋外で鑑賞できる世界で初めての絵画庭園です。

陶板画は全部で8点。このうち「最後の審判」など4点は「1990年国際花と緑の博覧会」に出品されたもので、「テラスにて」など4点はこの施設のために新しく制作されたものです。

これらの陶板画は、堺屋太一氏の発案企画により、ダイコク電機株式会社代表取締役栢森新治氏から京都府に寄贈されたものです。

(「京都府立陶板名画の庭」ウェブサイトより)

ちょうど、北山クラフトガーデンという催し物をしていた。そのため、100円の入場料が今日は不要。

      

地上1階を奥へ。水路の底にモネ「睡蓮」

          

地上1階の壁には伝鳥羽僧正「鳥獣人物戯画」、地下1階の壁には伝張澤端「清明上河図」。

  

1階廊下の突当りを回り込むと廊下壁には「鳥獣人物戯画」、対面にダヴィンチ「最後の晩餐」、スロープは地下1階に至る。

             

地下1階の廊下を奥へ進み、また、回り込むと「最後の晩餐」と同じレベルになった。

      

奥の階段を下って地下2階に至る。巨大なミケランジェロ「最後の審判」が眼前に迫る。贅沢な空間である。

                

階段を上って地下1階に戻る。

             

出口へのスロープを進むと、スーラ「……島の日曜日」、ルノアール「テラスにて」、ゴッホ「糸杉と星の道」と続く。

      

参考資料

京都府ウェブサイト

建築物紹介サイト「ARC STYLE」

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