京都市上京区 堀川第一橋
(Horikawadaiichikyo Bridge, Kamigyo-ku, Kyoto City, Kyoto Pref.)
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November 27, 2022 野崎順次 source movie(第一橋) source movie(第二橋)
京都府京都市上京区東橋詰町
堀川第一橋
(Horikawadaiichikyo Bridge, Kamigyo-ku, Kyoto City,
Kyoto Pref.)
京都市指定有形文化財
土木学会選奨土木遺産
堀川第一橋 (中立売橋) 明治六年(1873)
堀川第一橋は、堀川の中立売通にかかる道路橋で、現在の橋に架け替えられる前から、地元では広く「中立売橋」と呼ばれてきた。江戸時代に幕府が設置した中立売橋は、擬宝珠高欄付きの木製の橋であった。「洛中洛外図屏風」には、後水尾天皇が二条城への行幸に中立売橋を渡る様子が描かれるなど、御所と二条城を結ぶ道路にかかる重要な橋であり、幕府が直轄で維持管理する「公儀橋」であった。
明治時代になると中立売橋は京都府へ引き継がれた。明治六年(1873)、中立売橋は永久に壊れることのないよう石の橋に架け替えられ、堀川で最初の「永久橋」として「堀川第一橋」と名付けられた。度々修理しているものの改造は少なく、建設当時の姿が良く残されている。
堀川第一橋は、伝統的な和風意匠を踏襲し、その構造は、石工の伝統技術により作られた全国的にも数少ない真円の石造アーチ橋である。近代的工法で建設されるコンクリートや鋼鉄の橋に移行する前の永久橋の形式が残るものとして、近代橋梁史上、価値が高い。
堀川第一橋は、市内の公儀橋を永久橋として架け替えた現存最古の石橋として貴重である。
平成二十九年三月三十一日指定 京都市
(現地説明板)
通水部分は真円の石造アーチであり、全国的にも数少ない。京都でも珍しい総石造担っている。真円アーチは通常、半円形が多いという。堀川の整備の際に、円形アーチの下半分が地中に埋められており、現在は一見すると半円アーチのように見える。石材は、廃仏穀釈の頃のため方広寺大仏蓮台石垣の石が用いられたという。
工事は、愛宕郡白川村・石工・内田徳左衛門による。東詰南側の親柱に「京都府知事長谷信篤/京都府祭事植村正直/建築主任京都府一二等出仕中村孝行」と刻まれている。長谷信篤は初代府知事(在任:1868-1875)、植村正直は2代府知事(在任:1875-1881)になった。
長さ14m、幅員8.2m、石橋、路線名は中立売通。
(京都風光サイトより)
現地説明板
川沿いの遊歩道で南から近づく。両岸に市電時代の煉瓦積み橋台が残っている。
橋の下を通過する。
北から見る。周囲は公園として整備されている。
橋の上部、当初の石畳に戻されている。
川沿いの遊歩道を南へ
堀川第二橋(下立売橋)
同時期に施工された石造アーチ橋で、堀川第一橋の下流数百mに残っている。ただし、PCコンクリート板の橋梁に挟まれ、アスファルト舗装されているので、上からは分からない。半円アーチ橋で真円ではないようだ。