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京都府京都市 西京区 法輪寺

Horinji, Nishikyoku, Kyoto city

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April,2011 撮影:大野木康夫 source movie

所在地 京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町68

嵐山のすぐ南側の山の中腹にある法輪寺は、京都の人々からは「虚空蔵さん」と呼ばれており、数えで13歳になった子どもが、智恵を授かりに参詣する「十三詣り」のお寺として知られています。

お寺自体は、禁門の変のあおりを受けて、天龍寺と同様全焼してしまいましたが、今でも、4月には多くの子ども連れで賑わいます。

この日も、門前の駐車場は、順番待ちの列ができるほど混んでいました。

    

本尊虚空蔵菩薩は、顕現としては明星天子(電電明神)なので、法輪には鎮守社「明星社」がありました。

明星社は禁門の変で焼失しましたが、昭和31(1956)年、電気電波関係業界の発展を祈願する「電電宮」として新たに祀られ、現在に至っています。

  

石段を登って本堂に向かいます。晴れ着や中学校の制服を着た子供連れの参詣客と多くすれ違いました。

多宝塔は京都にユニークな建築物(祇園閣、本願寺伝道院など)を残した伊東忠太の作品です。

      

十三詣りは、数え年13歳の子どもが、御加持の用紙に名前と自分の好きな漢字1字を書き、10数人ずつの入替性で本堂で御加持を受けます。

私は、何の漢字を書くか一切事前に考えていなかったので、いざ書くときに頭が真っ白になって、気が付いたら「峠」と書いてしまっていました。(以後、人生はずっと下り坂を続けています。)

入替のタイミングには、大勢の参拝客がさほど広くない境内にあふれます。

          

境内の北側の見晴台に行くと、渡月橋や嵯峨野方面の展望が開けています。

     

境内風景

     

石段を下りて山門を出たところに、小さな石橋があります。

法輪寺で十三詣りをした子どもが、帰るときにこの橋の上で後ろを振り向いたら、せっかくもらった智恵が抜けるといわれています。

帰りに渡月橋を渡るときに振り向いたら智恵が抜けると言われることがありますが、本来は、門前の石橋のことです。

  

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