京都府京都市東山区 実報寺
Jippoji,Higashiyamaku,Kyoto City,Kyoto Pref.
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July 12, 2020 野崎順次 source movie
京都府京都市東山区五条橋東6丁目588
日蓮宗
多宝山 実報寺
実報寺は要法寺の開祖・日尊(にちぞん)の菩提を弔う菩提寺(ぼだいじ)になりました。なお要法寺(ようぼうじ)は1308年(延慶元年)日尊が京都山城に法華堂を建立したのが起源です。その後1334年(建武元年)日尊が後醍醐天皇に天奏を行い、六角油小路に寺地を寄進されて法華堂を建立しました。
(「kyototravel.info」サイトより)
実報寺開山笠塔婆 康永二年(1343)
概要:要法寺開山日尊(1265 - 1346)の逆修塔で実報寺内にある要法寺歴代廟所の正面中央に立っている。
現状・規模: 屋根は後補。高さ約四m。
形状: 花岡岩製。切石二重の基壇王に立つ。基礎は側面に各狭間を刻み、上端には複弁反花を配する。塔身は輪郭を彫りくぼめ、内部に蓮座と流麗な「南無妙法蓮華経」の題目を刻む。宝珠と請花の間隔は広く、宝珠下端から請花上端へとなだらかな曲線をもって広がる。請花は単弁を二段に配している。
銘文: 中央に、「南無妙法蓮華経」の題目を入れ、右に、「右為日尊逆修」、左に、「康正二〈癸未〉六月」と刻む。
学史的意義: 日蓮宗の題目塔としては年号が古く、京都における日蓮宗の足跡を具体的に窺える遺品として貴重である。
参考文献: 川勝政太郎『京都の石造美術』、1972。(岡本)
(「日本石造物辞典編集委員会編「日本石造物辞典」2012より」
実報寺雲頭碑(うんずひ) 永徳三年(1383)
概要: 鳥辺山に位置する実報寺は、境内に広大な墓地を有するが、本碑は本堂東側の柵内にある日蓮本宗本山要法寺
(京都市左京区)の歴代廟所内にある。廟所内には、正面に開山塔、その左に二世塔、その前方に左右各二列に歴代墓塔がならんでるが、本碑は右側後方列の一番奥に立っている。
現状・規模: 完存。高さ223cm。
形状: 花闘岩製。碑身の上に別石で雲形をおく。碑身いっぱいに大きく輪郭をとり、内部に銘を刻んでいる。
銘文: 中央に、「南無妙法蓮華経」の題目を入れ、右に、「南無多宝如来永徳三癸亥八」、左に、「南無釈迦如来為沙門日円逆修」と刻む。
学史的意義: 中世の雲頭碑として稀少で、日蓮宗の造塔の様を知る上でも注目される。
参考文献: 川勝政太郎『京都の石造美術』、1972。(岡本)
(「日本石造物辞典編集委員会編「日本石造物辞典」2012より」
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