京都府京都市山科区 諸羽神社
(Morohajinja Shrine, Yamashina-ku, Kyoto City, Kyoto Pref.)
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人康親王ゆかりの神社、琵琶石、磐座 | |
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Flower | 早咲きの梅 | |
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May 10,2021 大野木康夫
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諸羽神社所在地 京都府京都市山科区四ノ宮中在寺町17
白岩所在地 同区四ノ宮柳山町
諸羽神社は山科区北東部の3地区(四ノ宮、安朱、竹鼻で明治22(1889)年まではそれぞれ宇治郡の村)の氏神で、旧郷社です。
創建は平安時代で、現在の本殿は江戸末期のものです。
江戸期の火災により記録が消失したそうで、由来はわかりませんが、背後の諸羽山に白岩という大きな石があり、神社とかかわりがあるのかもしれません。
山科駅から見た諸羽山
双子のような山並みです。
真ん中のへこんだ尾根に白岩があります。
諸羽神社参道
二の鳥居付近
境内
本殿
磐座と琵琶石
白岩を目指して疏水公園へ
疏水公園
諸羽山登山口
テープを目印に山道を登る。
諸羽山山頂
尾根道を下って白岩へ
白岩
かつては山科盆地の中ほどからも見ることができましたが、今は雑木が茂って見えなくなりました。
白岩から見た山科盆地北西部
January 21, 2021 野崎順次 source movie
京都府京都市山科区四ノ宮中在寺町17
岩石信仰に興味をひかれる。ここには琵琶石と磐座がある。
山科の諸羽神社は、『平家物語』にも登場する諸羽山(柳山、やまぎやま)南西麓にあります。境内は平安時代の人康(さねやす)親王の山荘跡になっています。親王に因み「四の(ノ)宮」とも呼ばれることも。古くより、四宮、安朱、竹鼻地域の産土神(うぶすなのかみ)として信仰されてきました。
祭神は天児屋根命(あめのこやね)、天太玉命(あめのふとたま)、応神天皇、脇殿中央に八幡宮、左に伊奘諾尊(いざなぎのみこと)、右に素戔鳴尊(すさのおのみこと)、若宮八幡など六柱を祀っています。
(中略)
人康親王
平安時代前期の皇族・人康親王(さねやすしんのう)は、第54代・仁明天皇の第4皇子で、848年四品、上総、常陸国の太守、弾正台の長官を歴任しました。859年、高熱により両目を失明し、宮中より追われ山科御所を営み隠棲し、出家して法性と号しました。
「四宮」の地名は親王が第4皇子とされることに由来するとも言われています。親王は『伊勢物語』78段に、「山科の禅師親王」としても登場しています。親王は唐から伝えられた琵琶を習い名手とされ、鎌倉時代や室町時代の琵琶法師には始祖「雨夜尊」、「天夜尊」と崇められました。
本殿の西北には「琵琶石」と言われる石があります。これは、人康親王の山荘の跡にあったものを移したものだと伝えられています。親王はこの石に坐って琵琶を弾いたとされています。
親王は、弾正尹兼常陸太守となったものの、859年、両目を失明後に出家し、四ノ宮に隠棲しました。琵琶の名手とされ、盲人を集め、琵琶や管絃、詩歌を教えたそうです。親王没後、仕えていた人々に「検校」「勾当」という「盲官」の位が与えられ、僧職に就いた者は「法師」と呼ばれました。検校たちは、親王を祖神と仰ぎ、当地や四条河原での積塔会(しゃくとうえ)などで、毎年先祖供養の祭祀をおこなっていました。四宮地蔵(四ノ宮泉水町)にも親王の供養塔があります。
(「KYOTOdesign」サイトより)
本神社略記、現地説明板
神社は南面する。鳥居あたり。
由緒ありげな岩が安置されている。
拝殿と本殿
その他
琵琶石と磐座、琵琶石は、人康親王の山荘の跡にあったものを移したという。親王はこの石に坐って琵琶を弾いたそうだ。
琵琶石とその回り
磐座を四方から観察する。
社務所の横で梅が咲いていた。宮司さんによれば、12月から咲いていたそうだ。
梅の木の横ではメジロがみかんをつついていた。
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