京都府京都市中京区 旧京都郵便電信局(中京郵便局)
Kyu Nakagyo post and telecom office,Nakagyoku,Kyoto city,Kyoto
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Nov.10,2017 瀧山幸伸
Feb.11, 2016 中山辰夫
京都市中京区三条通東洞院東入菱屋町30
京都市登録文化財
かつて東海道の終着地点「三条大橋」のある「三条通」は、京都でも最も重要な通りで、明治大正期、この界隈には金融機関等の堅牢な建物が多く建てられた。
赤レンガと白い御影石で出来た中京郵便局(旧中央郵便電話局)もその一つである。
三条通は、四条通や烏丸通が拡張されるまで、京都のメインストリートだった。従って、この郵便局も京都の本局として建てられた。
明治の終りに建ったこの建物は時代のテンポに遭わず、改築計画が進む中、三条通を形成する歴史的景観の保存を願う声の高まりもあって、「ファザード保存」の手法で残された、見事な成功例とされる。勿論日本初の試みで、以後多くの建物が続いた。
構造:煉瓦造二階建 設計:吉井茂則・三橋四郎 施工:安藤組 竣工:1902(明治35)年 改修:1978(昭和53)
外観
端整なルネッサンス風のデザインが美しい。交互に積まれた白い隅石が赤レンガにアクセントをつける。
技巧を凝らした京都文化博物館に対し、端正で、静的な印象である。作風の異なるレンガ建築物が隣り合って残っているのは貴重。
入口
室内の扉にも流麗な意匠が残されている
左右対称で、ギリシャ・ローマー風の飾りがついている。
「ファサード保存」とは、外壁部分だけを残し、内部は改築する保存方法。安全性、機能性、コストなどで存続が難しくなった構造物に対し、本物らしさは多少損なわれるが「開発」と「保存」を両立させる1つの方法である。
参考
局内に掲示されている資料
June 2010 撮影 柴田由紀江
京都市登録有形文化財
京都市中京区三条通東洞院北東角
竣工:明治35年(1902年)
設計:吉井茂則
施工:不明
構造:煉瓦造2階建
昭和51年より3年間かけ内装だけ新築する「ファサード保存」工事が行われました。
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