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京都府京都市左京区 南禅寺

Nanzenji,Sakyoku,Kyoto city,Kyoto


Apr.2, 2015 中山辰夫

南禅寺 方丈と庭園

南禅寺の方丈は大方丈(おおほうじょう)とその背後に接続した小方丈からなっている。 いずれも国宝である。

大方丈は前庭に面したこけら葺きの建物で、天正年間(1573〜91)秀吉が建造寄進した御所の殿舎であり、後陽成帝より1611(慶長16)年に拝領移建したものである。

寝殿造の最も美しい、豊かさを持った構築とされ、小方丈と共に国宝に指定されている。襖絵は狩野永徳・探幽等の稀に見る傑作(国重文)といわれる。

位置図

 

境内各所から見る方丈の屋根

          

拝観出入口と抹茶室

      

庫裏は1918再建。切妻妻入 「瑞龍」は書院の山号 

配置図

 

ほの明かりの広廊下を行くと龍子の間、書院があり、左手に方丈「清涼殿」の広縁にでる。

     

大方丈

大方丈は内陣、御昼の間、鳴滝の間、麝香の間、鶴の間、西の間、柳の間、六畳、狭屋の間、広縁より成る入母屋造、?(こけら)葺である。

この大方丈は天正年間(1573−92年)の内裏清涼殿を、1611(慶長16)年に移築再建されたもの移築したものとされているが、清涼殿ではなく女院御所の対面御殿を移築したものとの説もある。

         

引違の舞良戸(まらいど)が並ぶ。宮殿建築の名残をとどめる半蔀(はじとみ)も見られる。

各室は、桃山前期の狩野派絵師筆による障壁画(重要文化財)で全て彩られている。描画により400年が経過しており、彩色の剥落などの傷みがみられるため、平成23年12月に124 面中の84面を収蔵庫に保管された。

  

大方丈庭園

国名勝指定

          

禅院式枯山水の庭園。清涼殿、庭園、借景の羊角嶺等の山並みと三者がよく調和して、優雅枯淡で品格のある借景式庭園とされる。

俗に『虎の子渡し』と呼ばれ、江戸初期以降に見られる樹木と石組を一ケ所にまとめた、広い余白が楽しめる名園で、慶長年間の小堀遠州の作庭とされる。

書院より庭園を通して法堂を望む

   

大方丈欄間 両面透彫 左甚五郎作、

          

大方丈欄干金具 南禅寺瑞龍の紋が彫刻されている。

        

小方丈は本坊の左手にあり、普段は使われない庫裏の大玄関(勅使門)がある。特別ンお行事の時のみ使われる。

          

小方丈

小方丈は大方丈に接続された後方の建物である。伏見城の小書院を移築したもので、襖絵は狩野探幽の傑作と言われ、『水呑むの虎』は特に名高い。

小方丈は虎の間、三室(九畳、六畳、二十畳)広縁よりなり、背面切妻造。?葺となっており昭和28年国宝に指定された。

   

如心庭(小方丈前)

白洲なの中に置かれた石がどの方向から眺めても心の字をあらわしている。宗教的、哲学的な庭園とされる。

         

小方丈と廻廊で結ばれる庭園は、昭和41・42年につくられたも。

涅槃の境地をあらわした如心庭と、煩悩が渦巻く六道庭。順路の最後には、疏水の水が小滝を描く龍吟庭が広がっている。

春の新緑、秋の紅葉の美しさでも有名。

六道庭

    

南禅寺垣のある中庭

    

龍吟庭

   

還源庭

   

参考資料≪パンフレット、他≫




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