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京都府京都市中京区 先斗町歌舞練場

Pontocho Kaburenjo,Nakagyoku,Kyoto city,Kyoto

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December 5, 2021 野崎順次 source movie

京都市中京区先斗町通三条下ル橋下町130番外
先斗町歌舞練場
(Pontocho Kaburenjo Theater, Higashiyama-ku, Kyoto City, Kyoto Pref.)

先斗町歌舞練場は大正14年(1925年)に着工し、昭和2年(1927年)に完成しました。 設計は大阪松竹座(大正12年)東京劇場(昭和2年)などを手がけて劇場建築の名手といわれた大林組の技師、木村得三郎氏です。 鉄筋コンクリート造り、地上四階、地下一階で、当時「東洋趣味を加味した近代建築」と賞賛されました。
また、歌舞練場の屋根には中国の蘭陵王の舞楽面を型取った鬼瓦が、先斗町の繁栄を祈念して守り神として据えてあります。 ぜひ御覧下さい。
(先斗町・鴨川をどり公式ウェブサイトより)

第8回市民が選ぶ文化財 「先斗町歌舞練場」
その低い町屋の家並の北端近くに一際目立つ古風なビル、茶色のスクラッチタイルの地肌におおぶりの窓や、ベランダの周囲を白い石材で装飾した華麗な印象の「先斗町歌舞練場」は、京都市民なら誰でも見覚えがある建物です。
また、先斗町の狭い通りから「鴨川をどり」見物に胸ふくらませて正面玄関をくぐった方も多いと思います。そして、先斗町を歩く観光客も伝統の町家とともに写真を撮る風景がこの建物が、伝統の景観の中に溶け込んでその一部となっていることを証明しています。
(中略)
1922年にF.L.ライトが帝国ホテルを建て、いわゆるライト風のデザインがもてはやされ、スクラッチタイルを用いて水平線を強調するなど、当時の最先端を行きながら、軒の瓦や八角形の窓に日本的なデザインを巧みに取り入れています。
鴨川から眺めた華麗な印象に対して、先斗町側の正面は同じ素材ながら玄関以外の開口部を無くして狭い通りに壁のように控え目に存在し、それでいて腰の部分をタイルで装飾して花街らしい「粋」を表現しています。
2011年6月8日 
(京都の近代建築を考える会ウェブサイトより

先斗町から
                            


三条大橋と東側直下の遊歩道から
                

対岸から
     


Nov.2012 中山辰夫

京都市中京区先斗町通三条下ル

竣工:昭和2年(1927) 構造:RC造 階数:地下1階 地上4階

花街先斗町の街並にひときわ風情を添え、「鴨川おどり」で知られる先斗町歌舞練場は、劇場建築の名手、大林組の木村得三郎の設計である。

流行のアール・デコやフランク・ロイド・ライトを意識したと思われる。

鴨川側から見た外観

ファサードは左右2つの部分に分けて変化をつけている。

          

先斗通側から見た外観

高瀬川の流れる木屋町、材木橋の近くである。

非常にレトロな感じで、六角形や八角形といった幾何学模様の窓枠や、スクラッチタイル(引掻き模様の素焼きタイル)が特徴で、その外壁が印象的である。

      

四角い瓦の継ぎ目に漆喰をかまぼこ形に盛る日本伝統のなまこ壁をタイルで表現したとされる。

意匠

         

鬼瓦

和風の瓦で葺かれた屋根。舞楽の演目「蘭陵王」のお面を模した鬼瓦が建物の四方に据えられる。

 

東西古今の要素をまとめあげた作品とされる。

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