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京都府京都市北区 西向寺

Saikoji,KItaku,Kyoto city,Kyoto pref.

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京の三板碑の一つ、線刻地蔵板碑
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February 9, 2020 野崎順次 source movie

 

京都府京都市北区紫野東蓮台野町107
浄土宗知恩院派
幸阿弥谷 西向寺

寛永年間(1624~1644)清誉浄顕上人(せいよじょうけんしょうにん)が西向庵を称する小草庵とこの地に創建し、念仏弘通(ぐつう)の道場としたのが当寺の起こりである。現在の堂宇は宝暦2年(1752)、6世俊龍和尚により再建された。明治15年(1882)本山知恩院から寺号を得て、西向寺と名を改め、以後庶民の寺として栄え現在に至っている。 本堂には本尊阿弥陀如来二十五菩薩を祀る。南脇壇に安置する二体の阿弥陀如来像は、「二葉の弥陀」と称し、藤原時代中期の作と言われる。この仏像内に納められていた慶安2年(1649)銘の胎内文書・本尊再興奉加帖によれば、上賀茂神社の別所であった上賀茂御堂西念寺のもので、明治初年の廃仏毀釈で廃寺となった際に当寺に安置されたものと推定される。また、地蔵堂東側には明徳2年(1391)銘の地蔵菩薩板石塔婆があり、「京の三板碑」の一つに上げられる。
(京都観光Naviサイトより)

   

西向寺線刻地蔵板碑 南北朝時代後期 高155cm 結晶片岩
寺は今宮神社の西にあり、境内東北隅の地蔵堂に板碑はまつられている。加茂のクボミ堂という所にあったのを、明治初年に当寺に移したという。頭部山形に作り、二条線が刻まれ、身部周囲に輪郭を巻き、内に天蓋、地蔵立像と蓮座、さらに下方に一対の供花の花瓶を線刻する。花瓶をはさんで四行にわたり、
「右意趣者、一結衆三十五人之、逆修善根、現世安穏、後生善所也、一結衆三十五人各敬白、明徳二年 (1391) 三月廿八日」
の刻銘がある。おそらく阿波 (徳島県) で作られた板碑であろう。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典」1998年より)

               

その他の石造物

    

 

 

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