京都府京都市伏見区 聖母女学院
Seibojogakuin,Fushimiku,Kyoto city,Kyoto
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Mar.2,2015 中山辰夫
京都市伏見区深草田谷町
国登録文化財
京阪電車「藤森駅」の東改札口を出て疏水を渡り、直違橋通(本町通)を北に200mほど歩く。
付近に結構古い町家を見かける。伏見は軍都でもあった。
聖母女学院は、旧陸軍第十六師団司令本部庁舎として建設されたものが、終戦後,聖母女学院に払い下げられた。
設計:陸軍省 施工:松村組 竣工:1908(明治41)年 構造:レンガ造二階建 銅板葺 国登録文化財
西洋建築の中でも明治期の特徴である古典主義に属するもののうち,全国的にも数の少ない本格的な意匠様式を持つ質の高い赤レンガ造である。
大きな柱形と三角形の切妻破風を頂いた玄関部分を中央にして、左右対称形に広がるレンガの塊は重量感に溢れる構えであり、前歴が軍需施設であったことを物語っている。
壁面に所々黒い塗料が残るのは、戦時中、空襲を避けるために壁面が黒く塗られた塗料の残り。
女学院の門扉
本館遠景
細部・ほか
申請すれば内部の見学は可能。
カトリック伏見教会 『小さな花の聖テレジアン』
京都市伏見区深草直違橋 5丁目 312
聖母女学院の正門北隣に位置する。
≪参考≫
日露戦争での勝利で日本は軍備拡張路線を歩み始め、京都に十六師団が編成された。以前深草には歩兵第三十八連隊がおかれていた。
この時完成した同師団司令部の建物が、第二次大戦、駐留軍占有後、民間に払い下げられた。
京阪電鉄藤森駅は開業当初は「師団前」という名称だったが、昭和16年に現名称に改称された。
この藤森駅付近の師団街道・第1軍道・第2軍道・第3軍道と呼ばれる道路や、琵琶湖疏水に架かる師団橋という橋梁も第16師団の設置に伴い整備されたもので、京阪電鉄が開通時、踏切が訓練の支障になると京阪本線を跨ぐ高架橋が3箇所に設置された。
現在、深草には、京都教育大学や、医療センター国立京都病院、龍谷大学、青少年科学センターなど、広い敷地を使った施設があるが、それは戦後、軍の施設があった敷地を引き継いだものである。
第16師団司令部庁舎は学校法人聖母女学院、師団練兵場は龍谷大学・京都府警警察学校が引継ぎ利用している。≪参考 市HP≫
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