京都府京都市左京区 重森三玲庭園美術館
(Mirei Shigemori Garden Museum, Sakyo-ku, Kyoto City, Kyoto Pref.)
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July 25,2015 中山辰夫
吉田神社の近くにある。庭園は力強い石組とモダンな苔の地割で構成された枯山水庭園である。 写真撮影は限定される。
庭園美術館は、玄関前庭、書院前庭、茶庭「「好刻庵)前庭、坪庭「水屋前」からなる。
門と主屋(享保期:1716〜35頃の建物)
書院(寛政元年・1789頃の建物)とその周辺 国登録文化財 垂れ壁、上段の間の天井は格格子、床は段差がない、廊下はケヤキの一枚板。
軒下を歩く。割石を波状に敷いた州浜模様の敷石の上を歩く。敷石にはベンガラとセメントで出来た朱色の目地が塗られている。
書院内部より見る美景 徳島産の巨大な青石が立ち並ぶ。
庭園全景
中央にある三尊石組は鶴島、舟形石は出舟、入り舟の二つがある。白洲は海洋・雲様、苔は島を表わす。
茶室「好刻庵」と周辺 茶室は国登録文化財
襖は飛涛の市松紋、釘隠しは清水焼の磁器、モジをデザインした引手、藤の花を彫った欄間、障子の腰板の意匠、など三玲自らのデザインである。
水屋と坪庭
鎌倉式の大面取角柱で黒一色に塗られ、波連子、網干欄干、大波桟など水に因む意匠が見られる。
Nov.2012 野崎順次 source movie
京都市左京区吉田上大路町34
撮影日: 2012年10月13日
京都の重森三玲旧宅(旧鈴鹿家住宅)は、吉田神社の社家として名高い鈴鹿家の邸宅であったものを、昭和18年(1943)に東福寺方丈庭園などの作庭で知られる庭園家の重森三玲が譲り受けた。主屋が享保期頃(1716-35)、書院が寛政元年(1789)と伝えられる江戸期の建物で、これは近衛家の援助によって建立されたものと伝えられる。現在の重森三玲旧宅は、これら江戸期の建造物のほか、三玲が新たに自ら設計して建てさせた、二つの茶席(無字庵 昭和28年、好刻庵 昭和44年)と、自作の書院前庭や茶庭、壺庭がつくられている新旧融合の特殊な場所である。重森三玲旧宅は現在、吉田神社界隈で、格式ある社家建築の趣をつたえる、ほぼ唯一の遺構であり、その文化財的価値は貴重なものである。書院と茶室無字庵は国の登録文化財に指定。なお、無字庵は非公開。
書院前の庭(現重森三玲庭園美術館庭園、1970年作)は、中央に蓬莱島、東西に方丈、瀛州、壷梁の三島を配した枯山水庭園で、部屋の内部や縁側から鑑賞することができる。三玲が作庭した数々の寺社庭園や個人宅の庭などに比べた場合、この書院前の庭の特徴は、住まいとしての江戸期の建築と調和しながら、茶を中心にした日々の暮らしに則している点にある。
門と主屋
書院の一部(照明の傘はイサム・ノグチ作)と前庭
好刻庵
坪庭
参考資料
重森三玲庭園美術館説明書
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