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京都府京都市東山区 東福寺一華院

(Ikkain Temple, Higashiyama-ku, Kyoto City, Kyoto Pref.)

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四神の庭
 Nature
 
 
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 December 1, 2019 野崎順次 source movie

京都府京都市東山区本町15丁目800

大本山東福寺塔頭

一華院

本寺と庭の解説は全て本寺公式ウェブサイトからの引用させていただいた。

一華院は、臨済宗大本山東福寺の塔頭にして、永徳二年(1382年)に東漸(とうざん)禅師が創建した寺院である。 御本尊は「白衣観音坐像」(室町時代)、脇仏は「達磨坐像」(江戸時代)と「阿弥陀如来坐像」(江戸時代)である。 一華院の名は禅宗の開祖である達磨大師が弟子の慧可大師に、詠んで与えたという伝法偈である「吾れ本と茲土に来たり、法を伝えて迷情を救う。一華五葉を開き、結果自然に成る。」が由来である。 一つの華が五枚の花弁を開き、やがて自ら実を結ぶように、自分の心の華を開くという教えである。

「四神の庭」

四神とは、東西南北の四方を守る神獣の事で、朱雀は南を司ります。北は玄武、東は青龍、西は白虎である。四神相応とは四方に四神が配置されている土地の事で、北(玄武)は丘、東(青龍)は川、南(朱雀)は池、西(白虎)は道があれば四神相応の地に適していると言われており、その地は長く繁栄する。京都(平安京)も四神相応の地であり、北には船岡山、東は鴨川、南は巨椋池(現在は地名のみ現存)、西は山陰道であり、この四神相応を取り入れている。

パンフレットと山門あたり

             

東庭 青龍 

高く聳える黒松を青龍に見立てる。

   

玄関から方丈へ

             

南庭 朱雀 「依稀松の庭」 作庭 前住職

名前の由来は禅語に「依稀たり松の屈曲、彷彿たり石の爛班」とあります。松の曲がった幹や枝ぶりが様々な姿に現れているという意味である。南は四神相応では朱雀であり、松により伝説の鳥の朱雀に見立てて庭園を作庭している。 中央の黒松は流枝を大きく伸ばし、庭園中央に大きく羽ばたく朱雀を現し、背後にはサツキを中心とした大苅込は朱雀の背後にそびえる山々を現しており、遠近法により朱雀が近くを飛んでいる姿に見える。また朱雀を目で追いながら廊下を歩けば優雅に飛ぶ姿を見る事ができる。

                               

西庭 白虎 「虎靠山の庭」 作庭 重森千靑

禅語の「如龍得水 似虎靠山」が名前の由来。普段から坐禅をしている時の様な心を持つことは大切な事であり、「水を得た龍や、山に入った虎の様に、本来あるべき姿に戻れば本領を発揮する」のである。 西庭の方角は四神相応では白虎であり、中国の故事「虎の子渡し」を表現した庭である。

        

北庭 玄武 「彷彿石の庭」 作庭 重森千靑

名前の由来は、禅語の「依稀たり松の屈曲、彷彿たり石の爛班」であり南庭の対句から名付けられた。石の模様や形が様々な姿に現れているという意味である。北は四神相応では玄武であり、手前の島は石組により亀に見立てて庭園を作庭している。 中央の島は鶴亀の島になり最奥の島は蓬莱島と蓬莱山の石組で、不老不死の薬があるとも、仙人が住むと言われている縁起の良い島である。亀の玄武も感じられる様に黒系の石で州浜を現している。またフッキソウは玄武の蛇にも見立てる事ができる。 石の数は十五石で構成されており七五三石組で最っとも尊く縁起の良い数字とされている。

       

その他東福寺境内

               


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