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京都府京都市下京区 京都鉄道博物館(旧梅小路蒸気機関車館)

Kyoto Railway Museum(Umekoji Steam Locomotive Museum), Shimogyoku, Kyoto

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京都市下京区歓喜寺町3 梅小路機関車庫 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正3(1914) 鉄筋コンクリート造扇形車庫、建築面積3870.57㎡、電動天井走行クレーン及び引込線を含む 20041210


December 13,2025 大野木康夫 source movie

JAFフェスティバル関西 in 京都鉄道博物館 に参加しました。
17:30~19:30の夜間開園で、定員1,000人でした。
親子連れを中心に多くの人が参加しており、入場に15分かかりました。

旧二条駅舎(京都市指定有形文化財)
明治37(1904)年の建築
木造、桁行40.47m、梁間14.7m、二階建、入母屋造、桟瓦葺

  

エントランス棟

    

プロムナード棟の展示車両

クハ86形1号車
湘南色塗装で初期の3窓形です。
関西では臨時快速「近江路」に運用されていました。

        

0系21形1号車、22形1号車
21形は下りの先頭車両、22形は上りの先頭車両です。

      

C62 26号機
大阪弁天町の交通科学館に静態保存されていたものです。

    

スシ28形食堂車

 

DD54 33号機
西ドイツマイバッハ社のライセンスで生産されたエンジン、変速機を搭載しましたが、改造が認められなかったため機器類のトラブルが頻発しました。福知山機関区に配属されていたため、山陰線の普通列車に使われていました。

     

クハ103系 1号車

 

本館の展示車両

230形 233号機(重要文化財・歴史資料)
【国指定文化財等データベースから引用】
本件は、逓信省鉄道作業局が汽車製造合資会社に発注して明治36年度(1903~1904)に竣工した蒸気機関車で、我が国で初めて量産化された230形式の一両である。鉄道網の全国的発展によって機関車需要が増加し、輸入から国内生産への期待が高まる中、汽車製造合資会社では需要への即応性と保守管理上の容易性など技術的な面を考慮し、機関車新造に際しイギリス製の官設鉄道A8形をモデルベースに採用した。車輪、車軸など一部は輸入品によるものの、走行装置、シリンダなどは陸軍大阪砲兵工廠より指導を受けるなど国産技術の粋を集め、同34年から同42年まで51両が同社で製造された。この機関車は飽和式単式蒸気機関、2気筒、先輪2、動輪4、従輪2、車軸は各1をもち、石炭庫と水タンクが一体化した1B1形式タンク式蒸気機関車である。A8形と外観は酷似するが、動輪直径を小さくして使用圧力を高め、クロスヘッド滑り棒を2本から1本に変更し、前面窓の高さ等を日本人の体格に合わせて改良するなど細部の仕様に相違点がみられる。先・従輪に急曲線の通過を容易にするためのラジアル台車を用い、動力伝達機構には当時一般的であったジョイ式弁装置を備えた。火室を銅板、煙管を真鍮製とし、安全弁はラムスボトム式、注水器(インジェクタ)はノンリフティング式を用い側水タンクの下に設置した。ブレーキ装置は真空式と手動式を併用する。本233号機関車は、明治41年に姫路機関庫に配属され山陽本線近郊列車の客貨車用としての使用を皮切りに、中国・四国方面で活躍し、昭和34年に廃車となった。同42年に展示を目的として復元的改変が加えられて交通科学館(後の交通科学博物館)にて保存・展示されたが、同館の閉館後に平成28年の京都鉄道博物館開館にあわせ移管された。本機関車は現役時における部品の交換やその後の復元的改変があるものの、製造時の形式番号を踏襲し、形式変更を伴うような全体的な改変がなされないまま使用された。国産初の量産蒸気機関車として輸入機に比しても遜色ない性能を発揮し、その成功が日本の蒸気機関車製造の国産化の原点となった。量産化の達成は、外国の技術に依存していた我が国の機関車製造の自立にとって大きな転換点となり、近代化に大きく貢献したといえ、鉄道史、産業史上に貴重である。

    

電車3両

 

500系521形1号車

   

クハネ581形35号車
寝台電車で、交直両用なので九州直通や東北方面に運用されていました。最初に運用された「月光」(新大阪~博多)の表示になっています。

     

クハ489形1号車
交直両用の昼行特急用の車両で、489系は信越本線碓氷峠でのアプト式機関車EF63との協調運転に対応しています。表示は「雷鳥」になっていますが、元々は「白山」、「あさま」といった信越線の特急で運用されていました。最後は金沢総合車両所配置で、さよなら運転は「雷鳥」でした。

  

1800形1801号機
英国キットソン社製で、東海道線京都~大津間開業(旧線)に伴い、急勾配対策として明治14(1881)年に輸入されました。

  

キハ81形3号車
特急用の気動車として日本で初めて製造された形式です。ボンネット形デザインが特徴で、当初「はつかり」に運用されましたが、電車化に伴い、「つばさ」~「いなほ」・「ひたち」~「くろしお」と転用されました。

   

ヨ5000形5008号車
高速貨物列車用にヨ3500形を改造した車掌車です。

  

ワム3500形7055号車

 

100系122形5003号車

  

DD51形756号機
多数製造され、全国的に運用されていたディーゼル機関車です。個人的には、京都~柘植間の草津線の客車を牽引していたのを思い出します。

  

EF66形35号機
直流用電気機関車で、牽引力が強いので主にコンテナ車を牽引していましたが、後には寝台特急も牽引するようになりました。

  

EF52形1号機
国産初の大型電気機関車(直流用)です。東海道線で普通列車を牽引していましたが、最後は阪和線で貨物車、客車を牽引していました。

   

トワイライトプラザ
二代目京都駅の上屋を再利用しています。

    

EF81形113号機
EF81形は交直両用電気機関車として164両導入され、貨物列車、客車のいずれにも広く運用されていました。113号機はトワイライトエクスプレスに運用されていました。

     

EF58形150号機
EF58形は直流用電気機関車で、主に客車を牽引していました。60、61号機はこげ茶色(ぶどう色)に塗装され、お召列車を牽引していました。150号機は東海道・山陽本線で運用されていたものです。

    

梅小路蒸気機関車庫(重要文化財)
大正3(1914)年の建築
鉄筋コンクリート造扇形車庫、建築面積三、八七〇・五七平方メートル、電動天井走行クレーン及び引込線を含む
【国指定文化財等データベースから引用】
梅小路機関車庫は、JR京都駅本屋から約一・五キロメートル西方に位置する。梅小路機関車庫は、京都駅の旅客及び貨物量の増加等に伴い実施された京都停車場改良工事の一環として、鉄道院西部鉄道管理局の設計、大林組の施工により建設されたもので、大正二年一二月に起工、翌年一一月に竣工した(起工及び竣工年月は、『京都停車場改良工事紀要』(鉄道院西部鉄道管理局 一九一七年)による)。設計体制を正確に記述した資料は見つかっていないが、『鉄道建築ニュース』(一九五二年三四号)に収められた鉄道関係者座談会記事では、京都駅本屋設計を担当した大阪保線事務所工務課勤務の鉄道院技師渡辺節が設計を担当し、平面計画については鉄道院技師石田太郎、構造については鉄道院技師大井上前雄の指導を受けたとしている。梅小路機関車庫は、東海道線等の中心的機関車庫として機能し、鉄道の電化等に伴い次第に配置機関車数は減少したが、現在も機関車庫として使われながら、一部機関車展示施設として公開活用されている。また建設後、小規模な改修工事が何度か行われているが、全体として残存状況は良好である。機関車庫は、「アン子ビツクシステム」による鉄筋コンクリート造で、転車台を中心としてほぼ東西に扇形平面を描く。機関車の修理を行う器械場、壁を隔ててその東側に連続する機関車駐留場、器械場の背面に張り出し器械加工を行う職場からなり、全体で二〇線の引込線を収容する。柱と梁からなる明解な立面構成で、大梁を放射状に配し、正面には欄間付の開口部を設け、側面及び背面には縦長窓を配す。また、屋根は陸屋根でアスファルトルーフィング、外壁はモルタル吹付で、床は基本的にアスファルト仕上とする。器械場は、正面四・六メートル、背面八・一メートル、側面二三・四メートルの台形を、横方向に七つ連ねた平面形状とする。主に機関車底部の点検に用いられる灰坑七基を放射状に等間隔で設け、西側底部には機関車修理に用いる円弧平面のドロップピットを一基設ける。また、屋根を一段高くした背部には、スパン一五・六メートル、高さ一二・二メートルの大架構をつくり、大正四年月島機械製造の電動天井走行クレーンを架設する。職場は、側面二二・八メートル、背面二四・〇メートルの矩形平面とする。ほぼ中央に円弧平面のドロップピット一基を設け、南東隅には鉄製扉を付けた事務室を配する。機関車駐留場には、引込線が一三線収容され、東一〇線部分の奥行きを西三線部分より長くとることで、大規模機関車の駐留に対応する。また、東妻壁は増築に備えて煉瓦で築く。梅小路機関車庫は、わが国に現存する最古の鉄筋コンクリート造機関車庫として、鉄道建設史上、価値が高い。また、大規模な架構や合理的な平面計画により、機関車修理などの効率的作業を可能とし、全国的な鉄道輸送力増強を支える一翼を担った、大正、昭和期を代表する機関車庫として重要である。

この日は2回、転車台の回転が行われたので、1回目は本館2階通路から、2回目は転車台直近から撮影しました。

                                                                         

扇形車庫直近から撮影

             

7100形7105号
アメリカのH.K.ポーター者で製造され、明治17(1884)年に官営幌内鉄道用に輸入されました。
7105号はタンク機関車に改造されていたのを「義經」(ボイラは製造番号368の「義經」のもの)として復元され、みさき公園、花と緑の博覧会、交通科学館を経て梅小路蒸気機関車館に移設され、現在に至っています。

   

電動天井走行クレーン

  

イベント後の扇形車庫

  

帰路、梅小路公園で見かけた「ポケふた」
 


Aug.2010 撮影/文 野崎順次

京都府京都市下京区観喜寺町

梅小路蒸気機関車館は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が所有し、財団法人交通文化振興財団が運営する蒸気機関車の保存展示施設である。施設は、旧梅小路機関区の扇形庫及び転車台を活用した『蒸気機関車展示館』と、旧二条駅舎を移築・復元した『資料展示館』からなる。

この施設が開設されるきっかけとなったのは、1960年代後半から急速に姿を消していった蒸気機関車の動態保存を行うためであった。「日本の中央部」に立地していることと「周辺に名所旧跡がある」という観点から、1970年に梅小路機関区(当時)が保存機関区に正式に選定された。保存対象車両は原則としてその当時現存していたもっとも若番の車両(できれば1号機)を選定するものとして当初12形式が選定されたが、その後検討が重ねられた結果16形式17両が選定された。その中にはC62 2のように保存選定の過程で振替えられた車両もある。2006年にはJR西日本より旧二条駅舎(展示館)と扇形車庫・保存されている蒸気機関車一式・点検修理の工具一式などが、準鉄道記念物に指定された。

アプローチ、付近案内など

                     

京都市有形文化財 旧二条駅舎

旧二条駅舎は、1904年に京都鉄道が本社社屋を兼ねて建設した日本現存最古の木造2階建和風駅舎で、景観に配慮しながら平安神宮を模して造られた。京都鉄道は1907年に国有化され、以後国鉄、次いでJR西日本の駅舎として利用されたが、1996年の山陰本線(嵯峨野線)二条駅 - 花園駅間高架化にともなって駅舎としての役目を終え、1997年に本館敷地内に移築・復元して玄関口として使用、内部は昔の切符売り場などを残し、資料展示館として活用している。

                     

内部の展示

                                                                               

重要文化財 扇形庫と転車台

扇形車庫は、1914年に建設された現存する最古の鉄筋コンクリート造の建物である。2004年12月10日に5t電動天井クレーン(1915年完成)、引き込み線とともに国の重要文化財に指定された。同じ2004年に、土木学会選奨土木遺産に選奨された。内部は、機関車駐留場、整備などを行う器械場や職場などに分かれており、20線の引き込み線を持っており、現在でも車庫内では蒸気機関車の補修や修繕などが行われている。

                                       

内部の展示

                            

扇形庫には、蒸気機関車17形式19両(開館当初は16形式17両)が収容・展示されている。開館当初は動態保存が原則であり、C53 45とC51 239の2両を除き15両に車籍があったが、その後保存対象車両の見直しが何度か行われ2008年現在、動態保存機は7形式7両となっている。うち、5形式5両は現在も車籍を有し、2両 (C57 1, C56 160) は、山口線の「SLやまぐち号」や北陸本線の「SL北びわこ号」など、本線上での列車牽引に供されている。

C11型64号機(昭和10年製造)

         

9600型9633号機(大正3年製造)

       

1070型1080号機(明治34年製造)

         

C62型2号機(昭和23年製造)

           

C55型1号機(昭和10年製造) 

           

C58型1号機(昭和13年製造)

         

D50型140号機(大正14年)

       

D52型468号機(昭和21年製造) 

             

C59型164号機(昭和21年製造) 

           

C53型45号機(昭和3年製造)

               

C51型239号機(昭和2年製造)

             

構内では「SLスチーム号」が走る。この客車(番号なし、2両)1990年に大阪府の鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」で運行されたSL列車に使用するために製造された窓ガラスのないトロッコ風の客車である。

                   

また、50系客車(オハフ50 68)が休憩室として利用されている。塗装や座席は原形のままであるが、車内に家庭用エアコンが設置され、裏側に配管と室外機が設置されている。またトイレは使用不可。その他、構内の風景。

               

参考資料

梅小路蒸気機関車館HP

ウィキペディア「梅小路蒸気機関車館」

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