京都府舞鶴市 多禰寺
(Taneji Temple, Maizuru City, Kyoto Pref.)
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November 24, 2024 野崎順次
京都府舞鶴市多祢寺346
真言宗東寺派
医王山 多禰寺
(Taneji Temple, Maizuru City, Kyoto Pref.)
今秋の「京都非公開文化財特別公開」に参加した奥京都十箇寺のひとつ。開催期間は11月14日(木)~24日(日)
多禰寺は、寺伝では飛鳥時代に聖徳太子の異母弟、麻呂子親王によって開創されたという。江戸時代の「多禰寺縁起」
によれば、父用明天皇の命を受けた親王は、丹後の庶民を苦しめていた鬼賊を「七仏薬師」の力で討ち、その加護に報いるため丹後の国に七カ所の寺を建て、七仏薬師を安置したとされる。
その中で、親王の護持仏だった薬師瑠璃光如来を本尊としたのが多禰寺という。平安時代には七堂伽藍が立ち並び栄えたというが、鎌倉・室町時代の戦乱で崩壊。かつての壮観さとは比べようがないものの、七仏薬師の信仰は厚く、今も目と耳にご利益のある仏として敬われ、慕われている。
文政七(一八二四)年に再建の本堂に本尊・薬師如来坐像が安置されており、両脇には日光・月光菩薩と
十二神将・不動明王と毘沙門天がまつられている。秘仏の薬師如来は逗子の中に収められているが、特別な法要の時のみ開帳される。
山門にはかつて、重文の金剛力士像が安置されていたが、今は宝物殿に移されている。鎌倉期の慶派の作とされ、像高三・六メートル、躍動感あふれる姿に圧倒される。東大寺南大門、京都・清水寺仁王門の仁王像に次ぎ、日本で三番目の大きさという。
普賢菩薩騎象像や聖観音菩薩立像など平安・鎌倉期以降の文化財も多い。本堂では創建時のものとされる「はぎの柱」や、
丹波・丹後を中心に彫物師として活躍した中井権次一統の六代目正貞作の龍や象の彫刻も見逃さないようにしたい。
松尾義空住職は「お参りされる、できるだけ多くの方とお話をしたい。その中で仏教や多禰寺についてのご理解を深めていただければ」と願う。
(西国四十九薬師霊場会ウェブサイト)
現地説明板と山門(府文)
府文 本堂
向拝虹梁などに六代目正貞作の龍や象の彫刻
内陣、中央は秘仏のご本尊薬師如来坐像で33年に1回の御開帳
本堂基壇に集められた石造物群
周囲の石造と宝物殿(内部は撮影禁止)
阿字池と蓬莱庭園、桃山時代とか
薬師池(涸れ池)と鶴亀庭園、桃山時代とか
弁天社と弁天池
眺望、小雨模様であまりよくない
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