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京都府向日市 向日神社

Mukojinja, Muko city, Kyoto

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向日市向日町北山65 向日神社本殿 重文 近世以前/神社 室町中期 応永29(1422) 三間社流造、檜皮葺 棟札5枚 19020731


August 21 and September 9, 2021 野崎順次  source movie

京都府向日市向日町北山六十五番地
向日神社


今回は磐座など特に「石」や「岩」に注目した。

向日町北山にあり、社伝によると奈良時代・養老2年(718)の創建。また、『延喜式』(927年成立)の神名帳に「向神社」と記載されており、本殿は室町時代の建築様式『三間社流造』で、国の重要文化財にも指定されています。同神社所有の「紙本墨書『日本書紀』神代紀下巻」も重要文化財に指定されています。
(向日市観光協会サイトより)
    


石鳥居
   


さざれ石 國歌に詠まれている「さざれ石」
この石は、学名を石灰質角礫石と言う。石灰岩が雨水に溶解し、その石灰分を含んだ水が時には粘着力の強い液になって地下にて小石を集結し次第に大きくなり、やがてそれが地上に出て國家に詠まれている如く千代に八千代に年を経て経てさざれ石巖となりて苔のむすと言う。誠に目出度い石である。
全国至る所の石灰質の山や谷に産す岩であるが、この石は岐阜県揖斐郡春日村の山中にあったもので集結過程の状態がこの石を一見して知ることが出来、団結と平和繫栄と長寿を象徴した岩であります。
向日神社
(現地説明版)
          


その他の石
    


参道を進む。
   


勝山稲荷神社
  


舞楽殿、拝殿、幣殿
           


拝殿内部と本殿の一部
         


御霊神社横の磐座、それぞれ正一位向日大明神、正一位秀丸大明神と彫られているとのこと
       


大鳥居の沓石
この石は、奉祝向日神社御鎮座千三百年祭の奉祝事業で、皆様方の御奉賛を戴き大鳥居(約二百年前に建立)改修事業を為して補強して組み直しを致しました。その際に出土しました根石の上にありました沓石(左右の大柱を地中約二メートルにて支えていた石)であります。
平成三十年十月吉日
(現地説明板)
      


境内本殿の奥にある磐座は向日神影向の磐座です。ここに祀られているのは役行者、不動明王、弁財天であり、現在のような形で祀られるようになったのは1777年以降のようですが、それ以前より信仰されていた場所と思われます。向日神は瀬織津姫です。
(「八上白兎神社Ⅱと全国神話伝承」サイトより)
      


向日神が影向したという磐座と神木
           


静かな参道を戻る。
      


説法石
向日神社の大鳥居南側にある大きな石。 京での日蓮宗の布教活動を禁止された日像上人が、徳治2年(西暦1307年)頃、この石の上で西国街道を行き交う人々に説法をしたと伝えられています。
(向日市歴史・観光サイトより)
         


五辻常夜灯
江戸時代に京都から楊谷寺(柳谷観音)へ行く参拝者のため、柳谷道の起点となる五辻に立てられました。昭和初期に新道建設のため移設されましたが、平成24年に現在の場所に復元されました。復元にあわせて整備されたポケットパークが地域の憩いの場となり、また移設を記念して毎年11月に開催される「常夜灯まつり」も五辻のシンボルとして親しまれています。
(向日市観光協会サイトより)
               

 


June 12 and 18, 2021 大野木康夫 source movie

参道

 

末社勝山稲荷神社拝殿(登録有形文化財)

昭和前期の建築
木造平屋建、銅板葺、建築面積17㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
稲荷神社本殿の南正面に南面して建つ。間口三間の入母屋造に向拝一間を付ける。側面を二間とし、中央の柱に脇障子を設けて前方に縁を廻す。隅柱に大仏様木鼻を付し、向拝では虹梁絵様を袖切のみとし、蟇股を鎌倉時代風の意匠とするなど、復古的要素を持つ。

 

末社勝山稲荷神社本殿(登録有形文化財)

大正期の建築
木造平屋建、銅板葺、建築面積3.3㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
境内の東寄り、参道北方に南面して建つ、正面一間背面二間の流造社殿。流造の通例と異なり身舎柱を角柱とし、柱上に舟肘木を置く。三方に刎高欄付の縁を廻し、正面に木階を設ける。庇は絵様付水引虹梁を架け、三斗を組み、装飾を加える。近代神社建築の一例。

  

手水舎(登録有形文化財)

江戸後期の建築
木造、瓦葺、面積4.0㎡、手水鉢・井戸付

【国指定文化財等データベースより引用】
境内の東寄り、参道北方に南面して建つ。桁行を正面一間背面二間、梁間を一間とし、東面と北面のみを腰貫で固めて使用の便を図る。全体に簡素な意匠としながら、正面の虹梁形飛貫や蟇股を雲紋化した彫刻として華やかに飾り、境内の歴史的景観に寄与する。

  

末社天満宮社本殿(登録有形文化財)

天保4(1833)年の建築
木造平屋建、瓦葺、建築面積20㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
境内の東寄り、参道北方に南面して建つ。切妻造の本体前面に切妻造妻入の向拝を併設する独特の構えとなる。後端間後寄りの内陣は腰高の床張として三室に仕切り、幣軸構の板唐戸を吊る。前面に刎高欄付の縁と木階を設け、こけら葺の屋根を架けて内殿風とする。

末社天満宮社瑞垣(登録有形文化財)

江戸末期の建築
木造、瓦葺、総延長17m

【国指定文化財等データベースより引用】
天満宮社本殿向拝の側面に取り付き、矩折れに後方へ延びる。基壇上の土台に立てる柱で直接棟木を受ける。腰下を竪板壁、内法は襷格子を入れ、瓦葺の屋根とする。挿肘木の腕木には大仏様の木鼻を付けるなど、簡素ながら装飾を持ち、社叢景観に寄与する。

   

外拝殿

     

幣拝殿及び本殿覆屋(登録有形文化財)

天保13(1842)年の建築
木造平屋建、瓦葺一部銅板葺、建築面積277㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
三間社流造の本殿を納める覆屋は方五間で、流造のような形態とし、幣殿で入母屋造の拝殿と繋ぐ。桁行五間の拝殿は柱間が広く大規模で、正面に千鳥破風と向唐破風造の向拝を付す。本殿覆屋は比較的簡素だが、拝殿向拝廻りの雲龍等の彫刻は特に濃密で目を引く。

                         

末社五社神社本殿(登録有形文化財)

江戸末期の建築
木造平屋建、瓦葺、建築面積13㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
祖霊社の東方に南面して建つ。桁行三間梁間一間、切妻造で、正面中央間のみ広めて虹梁を架ける。正面は腰下を板壁、内法を菱格子、上部土壁とする。内部は背面寄りに片流屋根の内陣を設けて五室に間仕切り、板唐戸を吊り、繁垂木とする。独特な形式の境内社。

  

末社祖霊社渡廊(登録有形文化財)

江戸末期の建築
木造平屋建、瓦葺、建築面積15㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
本社拝殿と祖霊社本殿を南北に繋ぐ、長さ約一〇メートルの渡廊。南寄り約三メートルを落棟にし、北寄りは間柱を入れて柱上に舟肘木を据え、梁行の各柱間に虹梁を架けて蟇股で棟木を受ける。軸部はやや木太いが、太鼓状の床桁や反りのある垂木が軽快さを創る。

   

末社祖霊社本殿(登録有形文化財)

元禄元(1688)年の建築
木造平屋建、瓦葺、建築面積20㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
拝殿北方に渡廊を介し、東面して建つ。もとは祈祷所として建立されたもので、桁行二間半梁間二間、入母屋造妻入である。組物を持たず簡素な意匠とし、外壁の白壁が目立つ瀟洒な建物で、内部の改修はあるものの、天保期の境内整備以前に遡る遺構として貴重。

   

末社御霊神社本殿(登録有形文化財)

江戸中期の建築
木造平屋建、こけら葺、建築面積2.3㎡、覆屋付

【国指定文化財等データベースより引用】
拝殿南方に北面して建ち、正面に虹梁をもつ覆屋を架ける。一間社流見世棚造で、見世棚左右に板壁を張る。屋根はこけら葺で、木製の箱棟と鬼板を飾る。組物は柱上の舟肘木のみの簡素な形式とする。見世棚造としては比較的規模が大きく、境内の景観に寄与する。

     

末社春日神社本殿(登録有形文化財)

江戸後期の建築
木造平屋建、こけら葺、建築面積0.55㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
本殿北方、祖霊社西方の覆屋内に南面して建つ。近村にあった社を明治期に合祀したもの。小規模な一間社流造で、正面に軒唐破風を付ける。身舎及び庇の組物の肘木に繰形を付け、軒唐破風妻飾などに雲紋の彫刻を付けるなど、細部まで手の込んだ装飾を施す。

     

南門・北門及び瑞垣(登録有形文化財)

天保13(1842)年の建築
南門及び北門 木造、瓦葺、間口2.0m 瑞垣 木造、瓦葺、総延長52m

【国指定文化財等データベースより引用】
拝殿に接続して本殿覆屋の三方に瑞垣を廻らし、南北に門口を開く。瑞垣は瓦葺で腰下を竪板張、上部を菱格子とし、内側に石製の添柱を付す。南門と北門はいずれも棟門で絵様付の腕木を二段重ねる。華やかな植物紋の透彫を嵌めた桟唐戸を吊り、境内を荘厳する。

        

客殿(登録有形文化財)

昭和前期の建築
木造平屋建、瓦葺、建築面積95㎡

【国指定文化財等データベースより引用】
境内の南寄りに東面して建つ。T字形平面で屋根を入母屋造とする主体部の東正面に切妻の車寄を付ける。玄関の西奥に座敷を並べて奥の八畳に床と平書院を備え、南に廊下を通す。車寄に筬欄間を廻らし、格天井を張るなど、端正な意匠で気品のある近代和風建築。

   

境内の大木

  


Feb 2011 大野木康夫

Nov.2010 撮影

所在地 京都府向日市向日町北山63

向日町北山にあり、社伝によると奈良時代・養老2年(718)の創建と伝えられています。

また、『延喜式』(927年成立)の神名帳に「向神社」と記載されており、本殿は、應永29年(1422)に建造されたもので、室町時代の建築様式の『三間社流造』といい、国の重要文化財(明治35年)にも指定されています。

同神社所有の「紙本墨書『日本書紀』神代紀下巻」も重要文化財(明治42年)に指定されています。

(向日市観光協会HPより)

    

向日神社は阪急西向日駅から西北に歩いて10分ほど行った丘陵にあります。

参道や境内には桜や紅葉が植えられており、春や秋には多くの人が訪れます。

       

本殿(重要文化財)

応永29(1422)年の建築

三間社流造、檜皮葺

拝殿、幣殿に続く覆屋の中にあります。

明治神宮の本殿のモデルになったといわれています。

             


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