京都府京都市左京区 古知谷阿弥陀寺
(Kochidani Amidaji Temple, Sakyoku, Kyoto City, Kyoto Pref.)
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杉深い山奥。樹齢800年以上のカエデ。 | ||
Water | 細い谷川沿いに参道を上る。実相の滝。 | ||
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Culture | 重文阿弥陀如来像 | ||
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Food |
November 15,2014 大野木康夫 source movie
京都市左京区大原古知平町古知谷阿弥陀寺83
浄土宗知恩院派
撮影日: March 10, 2013
正式名称は「光明山法国院阿弥陀寺」で、江戸時代に入った直ぐの慶長十四年(1609)、木食上人弾誓(たんせい)が開山。弾誓上人は尾張に生まれ、九歳のときに出家。山奥での二十余年の修行や諸国行脚の修練、佐渡ヶ島において生身の阿弥陀仏を拝し、他力念仏の深義を授かり、信州、相模を経て、ここ古知谷に来られたと伝える。上人は岩穴に住み念仏三昧の日々を送りつつ霊木から自身の像を作り、さらに自分の頭髪をその像に植えた「植髪の尊像」を本尊として安置し、如法念仏の道場(本堂)を造られた。
その4年後の慶長十八年(1613)、上人63歳の時、二重の石龕に生きながら入り、即身成仏となった。ミイラ仏となった弾誓上人の遺骸は石棺に納められ本堂横の石廟に安置されている。その約100年後、近江平子山で念仏三昧を続けていた澄禅上人が、弾誓上人の行跡を慕って阿弥陀寺に入り、5年にわたって岩穴にて念仏し、享保六年(1721)に入定した。
本堂には国重文の阿弥陀如来座像もあり、寺の周囲は知る人ぞ知る紅葉の名所である。
パンフレットと現地説明板
古知谷バス停から少し歩く。
参道の始まりは中国風の山門である。右前には、安永5年(1776)建立の「弾誓仏一流本山」と刻まれた石碑がある。これは、知恩院派ではあるが、弾誓上人を弾誓仏として本尊としているところからとされる。
山門から庫裡まで六丁(約600m)のけっこうきつい坂道、両側には杉の木が並ぶ。雨が降り出し、誰もいない。
やっとお寺の直下に来たようだ。苔むした石垣と石段を見上げる。
小さな二段の滝がある。実相の滝という。
京都市指定天然記念物 古知谷カエデ
樹齢800年以上のタカオカエデ(イロハモミジとも)の巨樹があるが、創建当時すでにこの地に植わっていたそうだ。
瑞雲閣、石垣から乗り出すような懸崖造りの茶室
参道の最後の石段を登ると目の前にさびれたお堂があった。
庫裡の拝観受付から、書院、渡り廊下を経て、本堂へ向かう。中庭に雪が残っていた。
正面は、ミイラ仏となった弾誓上人の遺骸を石棺に納めた石廟
隣接した宝物館では、弾誓上人の所持物ほか、各宮家から賜った品々が展示されている。
本堂の外観
本堂内陣、向かって左から右へ
本尊 植髪の尊像と呼ばれる弾誓上人自作の像
国重文 木像阿弥陀如来座像 鎌倉
境内をぶらぶら、石造物が多い。
参考資料
京の名所旧跡めぐりHP
ウィキペディア「阿弥陀寺(京都市左京区)」
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