京都府宇治市 宝蔵院
Hozoin,Uji city,Kyoto
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Feb.2012 中山辰夫
京都府宇治市五ケ庄三番割34-4
宗派:黄檗宗
本尊:釈迦牟尼
国重要文化財:鉄眼版一切経
JR萬福駅から歩いて4〜5分。萬福寺にも近い。萬福寺の塔頭が並ぶ中ほどにある
宝蔵院は、寛文9年(1669)一切経の開版を志した鉄眼(てつげん)禅師が、萬福寺開山・隠元から
黄檗山内に寺地を授かり、藏板・印刷所として建立された。
本堂
収蔵庫外観
全巻6,596巻、現在仏教各宗派で使われているお経は、いずれもこの一切経のうちに含まれる。
ここに収蔵されている版木は日本近代化印刷の原点とされる。現在もその版木で経典が刷られている。
鉄眼版一切経版木と鉄眼禅師像
版木収蔵庫内
6万枚の版木は、縦26cm、横82cm、厚さ1.8cmで、3cmの縁がついている。
版木材料はすべて吉野桜、版木の書体は明朝体であり、現在も広く使用されている書体の明朝体は
ここから発したもの。
版木の現在
一切経の版木は、現在も完全な姿で保存され、国の重要文化財に指定されている。
宝蔵寺内では、この版木を用いて現在も経本の印刷(木版印刷)・出版が行われている。
わが国に明朝体を根付かせ、原稿用紙の規格を定着させ、印刷技術がいち早く国際水準に
高められたのは、すべて『鉄眼一切経』事業があったからといわれる。
天和元年(1681)に完成して、330余年となる。
一切経について
鉄眼禅師について
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