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京都府和束町 金胎寺

Kontaiji,Wazuka town,Kyoto

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 General
 
境内は雰囲気もよく、参道等もよく整備されていますが、交通が不便です。
 Nature
 
鬱蒼とした杉林の中にあります。
 Water
 
 Sound/Noise
   
鳥の声や風の音しか聞こえません。
 Atmosphere
    
空気が澄んでおり、厳かな雰囲気です。
 Flower
 
 Culture
 
 
 Facility

 
 Food
 


相楽郡和束町大字原山 金胎寺多宝塔 重文 近世以前/寺院 鎌倉後期 永仁6(1298) 三間多宝塔、こけら葺 18990405

相楽郡和束町大字原山 金胎寺宝篋印塔 重文 近世以前/その他 鎌倉後期 正安2(1300) 石造宝篋印塔 正安二年願主□尊の刻銘がある 19521122


Sep.12,2016 瀧山幸伸 source movie

                                                                                                                

      


May 1,2016 大野木康夫  source movie

参道及び山門

   

本堂

     

多宝塔

                        

細部

      

宝篋印塔

          

鷲峯山山頂からの眺め

 


July 2011 大野木康夫

2011.6.30撮影

早朝、金胎寺を再訪しました。

宇治市、宇治田原町を通って鷲峰山林道を目指します。

        

府道宇治木屋線から鷲峰山林道に入ると、約3㎞で金胎寺の入り口です。

途中、約2㎞のところに茶畑があります。

      

入口からしばらくはコンクリート舗装の坂道を上がります。

少しの間だけですが、鷲峰山山頂までで一番きつい坂道だと思います。

裏返して言えば、全般的にあまりきつい坂道ではないということですが。

3〜4分で山門に着きます。

      

山門の向こうに本坊があり、行場の入口になっていますが、早朝なので柵が閉まっています。

また山門を出て、右側の坂道を上がって多宝塔を目指しました。

           

多宝塔(重要文化財)

建物自体には損傷はありませんが、周囲を囲う柵が壊れたままになっています。

                

本堂

   

境内各所

        

多宝塔の左手の坂道を登り、宝篋印塔がある山頂を目指します。

     

宝篋印塔(重要文化財)

       

山頂各所

  


Oct.2010 撮影:大野木康夫

所在地 京都府相楽郡和束町大字原山小字鷲峰山

鷲峰山金胎寺は、標高685mの鷲峰山に位置し、古くから山岳修行の地として知られ、大峯山山上ヶ岳に対し「北山上」と称している。

室町時代の嘉吉元(1441)年に記された「興福寺官務牒疏」によれば、白鳳4(675)年に役小角が創建し、養老6(722)年に越智泰澄が、大同2(807)年に興福寺の願安が再興したとされる。

永仁6(1298)年に伏見天皇が行幸するとともに、現存する多宝塔が建立された。

また、「太平記」によれば、元弘元(1331)年に後醍醐天皇が笠置に落ち延びる途中に立ち寄られ、そのため焼き討ちにあったとされる。

その後、再建、再度の焼失を経て、江戸時代に現在の本堂や山門が建立された。

現在は真言宗醍醐派に属し、京都市伏見区醍醐の一言寺が管理しており、境内は国指定史跡、多宝塔、宝篋印塔、木造弥勒菩薩坐像(本堂に安置)は国指定重要文化財である。

   

宇治田原町からの府道62号宇治木屋線

宇治田原町、和束町ともに宇治茶の産地である。

Oct.2010

      

鷲峰山林道

和束町に入ってすぐに、鷲峰山林道への分岐がある。2010年の5月と10月の2回訪問したが、2度とも野生動物に出会った。

(5月はニホンザル、10月はホンシュウジカ)

分岐からしばらく進むと、尾根沿いに茶畑がある。

Oct.2010

  

May.2010

   

金胎寺参道

林道から山門まで、未舗装の参道を300mほど行く。途中は杉林で、クマザサが生い茂っている。

Oct.2010

             

山門

江戸時代の建築。銅板葺の四脚門。山門から寺務所の脇を抜ければかなり険しい行場があるが、早朝で入ることはできなかった。

10月の訪問時は雨上がりであったため、時間内であっても入ることはできないと思われた。

Oct.2010

               

山門から本堂への道

山門で折り返し、本堂、多宝塔等がある場所に向かう未舗装道を登る。路傍に宝篋印塔や石仏がある。

Oct.2010

    

境内

杉林を抜けると、多宝塔、本堂、弁財天堂、行者堂、大師堂、鐘楼が並ぶ境内に出る。

Oct.2010

 

May.2010

 

本堂

江戸時代の建立。桁行五間、梁間四間、正面向拝三間、入母屋造、銅板葺。

非公開の木造弥勒菩薩坐像(鎌倉時代)は国指定重要文化財。

Oct.2010

           

May.2010

 

多宝塔(国指定重要文化財)

構造等 三間多宝塔、こけら葺

永仁6(1298)年の建立。

Oct.2010

                   

May.2010

       

手水舎

Oct.2010

  

鐘楼

Oct.2010

   

行者堂

江戸時代の建立。桁行三間、梁間二間、宝形造、銅板葺。

Oct.2010

          

大師堂

昭和48(1978)年の再建。

Oct.2010

  

弁財天堂

江戸時代の建立。一間春日造、銅板葺。

Oct.2010

    

多宝塔から宝篋印塔への道

多宝塔の脇から、未舗装の道を登れば、宝篋印塔にある鷲峰山山頂(空鉢の峰)に出る。

Oct.2010

  

宝篋印塔(国指定重要文化財)

構造等 石造宝篋印塔 正安二年願主□尊の刻銘がある

鷲峰山山頂に建立されている。

山頂は、越智泰澄が法力で鉢を飛ばし、食料を得たという伝説から、「空鉢の峰」と呼ばれている。

Oct.2010

           

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