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京都府和束町  和束弥勒摩崖仏

(Carved Stone Image of Miroku in Wazuka, Soraku-gun, Kyoto Pref.)

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壮大感のある弥勒摩崖仏、保存状態良好
 Nature
 
前は荒々しい和束川 周囲は広大な茶畑
 Water
 
 Flower
 
 Culture
 
 
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 Food
 


 March 15, 2020 野崎順次 source movie

京都府相楽郡和束町大字白栖長井

鎌倉時代後期 高330cm 花崗岩
和束川北岸の岸壁に地上から二メートルの高さの所に彫られているので、対岸のバスの通っている街道から拝する方が印象が深い。岩面を二重光背形にほりこんで、右手を上げて施無畏印、左手を下げて与願印の弥勒立像を厚肉彫し、下部にはほりこみの前へ出る所に、覆輪つき単弁の蓮座を線刻する。仏像は彫りが深く、顔も雄偉で、衣文線も薄く流れ、壮大感のある摩崖仏である。向って右の岩壁面に八行に渡り刻銘がある。
「為、尼法阿、同子万寿丸、僧実専等、往生仏国、奉彫之、願主実専、正安二年(1300)四月日、当釈迦牟尼仏滅度之後、二千二百余歳比」
和束町には仏滅年数を銘にした遺品が三つあり、これはその一つである。なおこの辺りは古く南都興福寺の所領であった。
(川勝政太郎「新装版日本石造美術辞典」1998年より)

現地説明板

 

対岸の道路から見る。

   

北岸に回り、足元まで近づく。

          

直前の和束川の様相

       

 

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