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三重県伊賀市 岩根三尊摩崖仏 

Iwanesanzon Magaibutsu,Iga City, Mie

 

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Aug.30,2025 野崎順次 source movie

三重県伊賀市大内岩根

岩根三尊摩崖仏 
(Sakyamuni Triad Figures carved on Rock Face at Iwane, Iga City, Mie Pref.)

県文 岩根三尊摩崖仏 徳治元年(1306)
概 要: 大野木管原大辺神社所有となる。清水俊明が昭和54年(1979)に両肩上部に刻銘があるのを発見した。
現状・規模: 完存した磨崖仏である。高さ300cmの巨岩の南面に、高さ143cm、幅220cmの彫りこみをし、枠内に釈迦・阿弥陀・地蔵の三体の像を彫る。各像には頭部に頭光を薄肉彫りする。地蔵の右側に全高144cm(壇上積基壇含む)の薄肉彫り五輪塔を彫る。
形 状: 花崗岩製。岩面南に隅切り長方形の枠取りをして、向かって右から釈迦・阿弥陀・地蔵の三立像を厚肉彫りする、釈迦は施無畏・与願印、阿弥陀は来迎印、地蔵は宝珠と錫杖を持ち、下部には石突が表現される。各像の両脇に配して三茎蓮を生けた華瓶が彫られる。地蔵の両脇にはおのおの二体ずづ供養像が彫られる。地蔵の左側岩面に壇上積基壇に乗る五輪塔が薄肉彫りされる。三尊仏と同時代の作である。なお、伊賀市才良字南畑
には、この五輪塔と作風が酷似したものがある。
銘 文: 地蔵の顔両側面に向かって右に、「徳治第一年月日」、左に、「願主沙弥六阿弥」とある。
参考文献: 太田古朴『三重県石造葵術』、1973。「上野市史」文化財編、2004。市田進一『伊賀の石仏拓本集』(2012、拓本有)。(市田)
(「日本石造物辞典」2012年12月10日 吉川弘文館)

時間的に都合のよいバスの便は1日に1回だけ。11:40上野市駅発-11:55 成和西小学校前、帰りは12:56 発で上野市駅に戻る。

アプローチ

    

成和西小学校周囲の案内板、1枚目は校門の横で、2枚目はプールの横。特に2枚目は「約30m先」とあるが、入口は夏草に覆われ、その先は枯れ枝や倒木で道が荒れ、右手の摩崖仏に下る小道を見逃す恐れがある。

  

倒木の下を四つん這いで通って摩崖仏にたどり着いた。成程、摩崖仏の秀作である。

                     

 

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