JAPAN GEOGRAPHIC

三重県伊賀市 長田

Nagata,Iga City, Mie

Category
Rating
Comment
 General
 
 
 Nature
 
 
 Water
 
 Flower
 
 Culture
 
 
 Facility
 
 
 Food
 


September 20, 2025 野崎順次 source movie

三重県伊賀市長田
長田の石仏
(Stone Buddhist Images at Nagata, Iga City, Mie Oref.)


橋本地蔵、おもん地蔵、平尾公民館の石造物群と三か所を回ったが、いずれも旧大和街道(奈良街道)沿いである。

橋本地蔵
幅高さ共に1m強、円形自然石の正面を粗く整え、半円形に蓮台に立つ地蔵菩薩立像を中肉彫りで刻み出す。左手錫杖、右手宝珠の定形地蔵だが・・・・特徴的な大きな長い顔をしている。因にほりや様式から南北朝の造立だと言われて居る。
(「愛しきものたち」サイト)

            

その他

      

国道163号線を西へ、案内板は真っ白だが、左手に下りる。小さな橋を渡ると、短い区間だが旧大和街道が残っている。

      

市文 おもん地蔵
右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、舟形の光背がある。頭上と右肩に散り蓮華を配するように見える。向かって右に合掌、左に宝珠を持つ小像を従える三尊石仏である。全高は160cm、花崗岩製。名前の由来は、もんという女性が、乳飲み子を残し亡くなった後、夜な夜な泣声が聞こえるようになり、哀れに思った村人が地蔵尊を建立したところ、泣声がしなくなったという言い伝えから、「おもん地蔵」と呼ばれるようになった。昔の奈良街道の傍に立ち、道中の安全を願う人に信仰されたと思う。平尾地区の人により維持管理されている。
(現地説明板 -「お寺の風景と陶芸」サイトから引用)

少し西に行って国道から左手に細い谷あいの道を下ったところに、オモン地蔵と呼ぶ立派な地蔵石仏が立っている。高さ158cm、大きくて立派な舟型の光背を負って立つ地蔵と、左右に小さな地蔵二体を配した三体地蔵で、頬の張った愛らしい童顔もよく、鎌倉時代後期の作風。奈良と伊賀を結ぶ昔の街道にあって、旅の安全を祈願したものであろう。
(清水俊明「関西石仏めぐり」1997)

               

その他

      

163号線を戻り、旧大和街道沿いの長田バス停の斜め向かいに平尾公民館がある。その周囲に様々な石造物が集められているが、詳細は不明である。

                

 All rights reserved 無断転用禁止 通信員募集中