三重県松阪市 深野のだんだん田
Fukano, Matsusaka city, Mie
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May 12,2016 瀧山幸伸 source movie
所在地 三重県松阪市飯南町深野
深野は松阪市の旧飯南町に位置しており、松阪牛と深野和紙で知られています。
松阪の中心部から、国道166号(和歌山街道)を20kmほど東に行ったところです。
集落の東側の山沿いにある石積みの棚田は「だんだん田」と呼ばれ、平成11(1999)年、日本の棚田百選に選ばれました。
基礎諸元
平均勾配 1/15 団地面積 4.7ha
維持・保全・利活用状況
棚田の開発は、今から約430年以前(室町時代末期)から始められ当時深野上郷は北畠氏の重要な拠点であり、白猪山の西約1.5km付近に「のろし場」があり見張りの侍等が詰めており、その侍たちの食糧確保のため棚田が開墾されたといわれており、現在も水田として利用され、石積みは雑草もなくよく維持管理されている。
推薦理由
国土保全
当地域は中央構造線の沿線にあり、地盤が緩く急傾斜であるため土砂等の流失が発生しやすいが、棚田の形成によりその防止を図るとともに急傾斜地での洪水等による被害も防止している。
景観
本棚田は平均斜度1/30の急傾斜地にあり、少ない耕地を有効に活用するため石積みで形成され、よく管理がなされており周囲の景観とよく調和している。また、当地域は松阪牛の肥育地で、牛に与える稲藁を確保するため、秋にはハザ掛けやわらつんぶり等の景観が楽しめる。
棚田の概況
枚数 550枚 開発起源 近代(明治〜昭和20年)
営農の状況
対象農家数 129戸 10a当収量 120kg/10a 戸当り営農規模 0.27ha/戸 4.26枚/戸
高付加価値農業 生け花用花卉類
(農林水産省「日本の棚田百選」より。平成11(1999)年当時のデータ)
国道の案内板で右折し、駐車場への案内に従って深野の中心部を抜け、宝泉寺南側の見学者用駐車場から東側に棚田が広がっています。
案内板
集落
駐車場近くの茶園
棚田は田植えが始まったところで、水が入っているのは一部だけでした。
棚田の東側の公園に休憩所がありますが、植樹とフェンスで眺めはよくありません。
隙間を見つけて撮影しました。
棚田の東側から
上から
集落側から
棚田のすぐ西の道から
棚田東側を下りながら
棚田下部から
石積みは昔のままの自然積を補強してあり、見ごたえがありました。
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