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三重県名張市 夏見廃寺跡

Natsumihaiji ato, Nabari City, Mie

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Nov.23,2016 瀧山幸伸 source movie

夏見廃寺とは、三重県名張市夏見にある、飛鳥時代から奈良時代にかけて存在した寺の跡地。 1990年(平成2年)3月8日付で国の史跡に指定されている。

かつては雑木林の中であったが現在は名張中央公園の一部として整備されており、金堂、そして塔と講堂、周囲に掘立柱建物の基壇が保存され、復元展示されている。

夏見廃寺の金堂は飛鳥の山田寺と同じ形をしていたことがわかっており、中央政府との結びつきの強さがうかがえるとされている。

11世紀の初頭に成立した『薬師寺縁起』に、大来皇女の発願により亡き父天武天皇を偲んで伊賀国名張郡に建立された昌福寺のことが書かれており、夏見廃寺はその昌福寺ではないかと考えられている。

発掘された大形多尊?仏の須弥壇部分に「甲午年□□中」(694年)の表記があり、寺の建立についてもこの年の前後とみられている。

戦前から地元の人のあいだでは古い瓦があることは知られていたが、終戦後すぐ1946年5月に京都大学考古学教室による発掘調査によって発見された。その調査によって10世紀末頃に焼失したことなどが判明している。

                    

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