JAPAN GEOGRAPHIC

宮崎県 綾町 照葉樹林

Aya evergreen forest,Aya town,Miyazaki

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Apr.5,2016 瀧山幸伸 source movie

小林市須木から川に沿って下る

 


Dec.20,2013 瀧山幸伸 source movie

■綾の照葉樹林(帯)

Aya evergreen forest

九州中央山地国定公園(綾地区) 【宮崎・熊本にまたがる国定公園】

Kyushu central mountain national park(Aya area)

指定日:昭和57年(1982)5月15日

所在地:宮崎県東諸県郡綾町大字南俣字大口 他

面積:約1,335ha 標高:約100 〜860m

森林の種類:人工林48% 天然林52%

林齢:約1〜150年

照葉樹林は、日本の南西部から台湾・中国の雲南省・ヒマラヤ南斜面にかけて見られるが、世界的に見て生育地は狭く、その上、古くからこの植生域に人間が定住して人類の文化の発達と極めて密接な関係があったため、原生の動植物生態をそのまま残した自然林は少なく、人類の生活のルーツをたどる上でも貴重なものとなっている。

その中でも、この綾川渓谷の大規模な照葉樹林は他に類を見ない原生的なすぐれた樹林帯です。

この国定公園は、カシ・シイ・タブ・クスなどの照葉樹(常緑広葉樹)の自然が広範囲に繁り、その規模は全国で他に類を見る事はできない。

照葉樹は、独特の遺伝子の働きによって、種や萌芽から樹木が発生し、競い合いながら現在の大樹林になったもので、かけがえのない私たち共通の財産です。

今日の私たちの生活文化は、この照葉樹林の自然態系の中から生まれたもので、「照葉樹林文化」と言われ、今話題を集めている。

この公園は、悠久の文化を考察する場所として、また、原生的な自然の観察や探求、森林浴などによって健康づくり、心のやすらぎを求める場として活用されています。

This national park boasts an evergreen forest of oak, pasania,camphor, and others with a natural, comprehensive foliage on scale you can not see anywhere else. Due to the workings of the evergreen's characteristic gene, from seeds and sprouts having raced to develop comes what is now an irreplaceble forest belonging to everyone. Today's Japanese lifestyle and culture can be traced back to this natural ecology of the evergreen forests. When you contemplate the part of our long-lasting Japanese culture called the evergreen forest culture this origin becomes a topic of conversation. We want to carefully preserve this park for our descendents as a remaining bastion of Japanese nature and as a reminder of Japan's once-flourishing scenery. For these reasons feel free to use this park in surveying nature or to surround yourself in healthy greenery or when just looking for peace and quiet away from your worries but please be careful to treat the park with kindness.

照葉樹林は、低木層・亜高木層・高木層の3つの植生から構成されている。この3つの層が万遍なく太陽の照射を受けとめている豊かな植生といえる。

・低木層・・・サカキ・ヒサカキ・サザンカ・ヤブニッケイ等

・亜高木層・・ヤブツバキ・モッコク・ヤマモモ・ユズリハ等

・高木層・・・カシ・シイ・タブ・クス等

綾の照葉樹林では、約800種の植物が確認されている。そのうち照葉樹林を構成する植物は約260種とされており、国内最大であり、そこに生息する希少動物(イヌワシ・クマタカ・ニホンカモシカ(綾が生息の南限)・ニホンザル・イノシシ・ムササビ等)は多種に及び、喫緊の課題としてそれらの保護も求められている。

(現地案内板・綾町資料・九州森林管理局資料・環境省資料より抜粋要約)

■名水百選 綾川湧水群(あやがわゆうすいぐん)

選定:昭和60年(1985)

所在地:宮崎県東諸県郡綾町大字南俣字大口(照葉樹林帯一帯)

照葉樹林に蓄えられ、湧き出した湧水は、綾北川・綾南川となり、本庄川を経て大淀川に流れ込む。綾町は古くから紬の産地であり、この染織にもきれいな水が欠かせず、この湧水が生活に密接に結びついている。

[水量等]

湧水地点は照葉樹林内に無数に点在しており、その数・その水量は定かではない (環境省HPより抜粋要約)

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