宮崎県宮崎市 宮崎神宮
(Miyasakijingu Shrine, Miyazaki City, Miyazaki)
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宮崎県宮崎市神宮二丁目4-1
撮影日: 2012年4月7日
古くは「神武天皇宮(社)」、「神武天皇御廟」などと称されたが、明治6年(1873年)に「宮崎神社」と改称し、更に同11年「宮崎宮」と改称、大正2年(1913年)に神宮号が許可されて現社名となった。地元では「神武さま」と呼ばれ親しまれている。神日本磐余彦尊(神武天皇)を主祭神とし、父神??草葺不合尊と母神玉依姫命の2柱を配祀する。
本殿を始め11棟の建造物が国の登録有形文化財として登録されている。
神殿(本殿)、幣殿、渡殿、神饌所、御料屋、透間垣、拝所、正門、玉垣、石柵、徴古館
この内、神殿(本殿)、幣殿、渡殿、神饌所、御料屋および拝所は、狭野杉を用材とする銅板葺であるが、杉を社殿建築の用材とする珍しい例である。なお、本殿以下の主要社殿には千木・鰹木が設けられ、その直線的で簡素な佇まいには、伊勢神宮の神明造の影響が顕著である。
パンフレットとアプローチ
南正面の鳥居付近
末社五所稲荷神社 - 宇迦魂神を祀る。市内下北方町、花ヶ島町などの5神社を合祀して創建した
池から参道に戻る。
古代船おきよ丸
さらに参道を進む。
祓所
儀式殿
国登文 徴古館 明治42年(1909)
木造2階建、瓦葺、建築面積205㎡
神門の東南、木立の中に所在する。桁行18m梁間11mの木造2階建。寄棟造妻入桟瓦葺で、西正面に切妻屋根を付け、玄関とする。外壁は全体を海鼠壁とし、隅と階境に柱型などを造り出し、鉄格子を嵌める上げ下げ窓を等間隔に配する。独特の意匠になる展示館。
そして
国登文 正門 明治40年(1907)
拝所の南方、参道正面に位置する。間口5.5mと規模の大きい四脚門。切妻造銅板葺。本柱・控柱とも円柱で、冠木や貫で固め、控柱上には舟肘木を置く。一軒疎垂木とし、豕叉首組、中備に束を建てる。菊紋の大きな金具を飾る板戸両開をたてる。簡明で重厚な門。
国登文 拝所 明治40年(1907)とその周り
木造平屋建、銅板葺、建築面積42㎡
幣殿の南方、正門との中程に位置する。桁行三間梁間三間、切妻造銅板葺。礎石上に円柱を建て、内法貫で固め、舟肘木を置き、桁や梁を支持。小壁を板壁とし、一軒疎垂木。四方吹放ちで、石敷、化粧屋根裏とし、各梁間に豕叉首を組む。大規模で、開放的な拝所。
国登文 神殿(本殿)、幣殿、渡殿、神饌所、御料屋 明治40年(1907)
本殿は方3間の切妻造妻入。前面に桁行4間の両下造の渡殿が接し、正面7間側面4間の幣殿に続く。幣殿の前面には桁行3間の向拝が付き、左右には渡廊を経て御料屋(向かって左)、神饌所(同右)が結合されている。御料屋と神饌所はそれぞれ妻を正面に向けた正面3間側面4間の切妻造である。
帰途
参考資料
国指定文化財等データベース
ウィキペディア「宮崎神宮」
宮崎神宮神殿・他
Miyazaki Jingu shinden
(他10件「幣殿・渡殿・饌所・御料屋・透間垣(延長88m)・拝所・正門・玉垣・石柵(延長235m)・徴古館」)
国指定登録有形文化財 種別:建築・工作物(宗教) 登録番号:45−0056〜66
指定日:平成22年(2010)1月15日
所在地 宮崎県宮崎市神宮二丁目4番1号
建設年代:徴古館=明治42年(1909)、その他は明治40年(1907)。
敷地面積:約251.945㎡(東京ドームの約5.3倍)
「森厳な雰囲気につつまれた近代神社建築。
境内後方、船塚古墳を背に南面して達つ。
切妻造妻入銅板葺きで、棟に千木と堅魚木(かつおぎ)を付ける。
高く床を張り、周囲に組高欄付の縁をまわす。
軒の深い緩やかな屋根をもつ、安定感のある外観になる。
幣殿など10件を併せて登録する。」
(文化庁・報道発表資料09.12.11)
【特徴等】
伊東忠太の設計により造営されたという社殿群で、左右対称の配置と復古的で端正な社殿形式が特徴。
中心となる神殿は、切妻造妻入で建ちが高く、軒を深めて緩やかな屋垂をつけるなど安定感のある外観で神威を表している。
前面には、妻と棟筋に豕叉首を用いた幣殿が渡殿を介して建ち、幣殿の東西には、同形式の御料屋と神饌所を配して、各々渡廊により幣殿と繋ぐ。
またこの両者の背面から軽快な意匠の透間垣を延ばして、神殿を半八形に囲繞する。
幣殿の正面側には参道が延び、幣殿前面に建つ拝所は規模が大きく開放的で、立礼式の形式をもち時代的な特徴を示す。
参道正面の正門は堂々とした構えの四脚で、左右に折れ曲がりに玉垣および石柵を廻らして外郭とし、森厳な社叢景観を引き締めている。
また全体を海鼠(なまこ)壁とする徴古館は、これらの社殿造営を監督した佐々木岩次郎の作品である。
(文化庁・報道発表資料09.12.11)
略記・その他より
主祭神 神武天皇 神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)
配 祀
鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)神武天皇の父
玉依姫命(たまよりひめのみこと)神武天皇の母
建磐龍命(たけいわたつのみこと)によって、天皇の御神霊が当地(皇居高千穂宮の霊地)
に鎮祭され今日に至っていると伝承されています。
施設 「宮崎神宮」を中心に、「宮崎県護国神社」「五所稲荷神社」「旧・徴古館」「民家園」「埋蔵文化財センター」「宮崎県総合博物館」がある。
伊東忠太
山形県出身 慶応3年(1867)10月26日〜昭和29年(1954)4月7日
日本の建築家・建築史家。
主な作品:平安神宮・ロンドン万博日本館・明治神宮・靖国神社神門・築地本願寺・湯島聖堂など。
「宮崎神宮のオオシラフジ」
Oshirafuji, White wisteria in Miyazaki Jingu
学名 Wisteria floribunda(Willd.)DC.form.alba Rehd.et Wils.
国指定天然記念物 指定年月日 昭和26年(1951年)6月9日
所在地 宮崎県宮崎市神宮二丁目4番1号(宮崎神宮境内・東神苑)
和名「フジ」 別名「シロバナフジ」(ノダフジ系の白花の一品種)
英名 Japanese wisteria
「宮崎神宮のオオシラフジ」は、中国原産のオオシラフジで、同種ではわが国で最も大きい樹木。樹齢は、約200年(約300年との説もある)。
境内の「フジ棚」には、このオオシラフジとノダフジ(紫色の花)が混在している。
根周り約2.95mで幹が二つに分かれており、西の枝は径が約1.6m 、東南の枝は径が約1.41mあり、長く伸びている。
樹冠は、西南方向に約12.23mに達し、東方向にはあまり伸びず約6.35mである。
例年、四月中旬か ら下旬にかけて 、真っ白で大きな花を咲かせる。
「オオシラフジ」とは、正式な学名ではなく、フジの一品種で大きく白い花をつけることからその名で呼ばれている。
オオシラフジとノダフジの開花時期が多少ずれていること、また、同じフジ棚のノダフジも幹によって開花時期が少しずれているようで、近年、フジ棚 一面で一斉に開花する壮麗な姿を見ることはできず、幹ごとに時期をずらして開花する傾向にあり、識者によると「樹木の勢いが衰えているのではないか」と危 惧する意見もあります。
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