長野県長野市 葛山落合神社
Kazurayama Ochiaijinja,Nagano City,Nagano
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長野市入山岩戸南沖4524 葛山落合神社本殿 重文 近世以前/神社 室町中期 寛正6(1465) 一間社隅木入春日造、こけら葺 棟札1枚 19360918
July 14,2025 大野木康夫 source
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所在地 長野県長野市入山4528
【長野市文化財データベースから引用】
岩戸集落の南端にあって、天を摩す杉の大木をもった社叢の中に鎮座している。もと熊野社といって、建武年間(1334~1338)にこの地の豪士落合氏が勧請したと伝えられ、入山村など7箇村の総社だった。
拝殿(長野市指定有形文化財)
【長野市文化財データベースから引用】
葛山落合神社拝殿は、境内の南斜面の社叢に立地、石階段を登りきった場所にある。入母屋造の拝殿とその奥に繋がる祝詞殿(幣殿)が撞木の形で取り付く一体構造の建物である。背後に、本殿が位置する。
拝殿の建築年代は、18世紀と推測され、最初の改修は寛政8年(1796)に行われたことが棟札から確認できる。拝殿の長押には八又金物が付けられ、上部の虹梁には龍の彫刻、正面と両側面の蟇股内には十二支の優れた彫刻がみられる。
神社の歴史を見ると、真田家の祈願所として松代藩と深い繋がりがあるとされ、拝殿には、松代藩六代目藩主真田幸弘の「願主眞田右京太夫幸弘」と記載された貴重な棟札が残っている。
葛山落合神社拝殿は、神社境内にある重要文化財の本殿や県宝の諏訪社拝殿とともに建造物群として存在し、近世の社寺建築を伝える建物として貴重である。
境内社諏訪社社殿(長野県宝)
【長野市文化財データベースから引用】
重要文化財・葛山落合神社本殿の東にある。目立たない存在だが、伝えるところによると、明治の末年ごろ、神社合併によって移されてきたものだという。
桁行118.3㎝、梁行107㎝、向拝91.2㎝の一間社春日造りの小型社殿で、室町時代後期に属する。
土台上に立ち、母屋は円柱で、縁長押、内法長押、腰貫、台輪(柱の上部をつなぐ厚い板)を付ける。組物は出三ッ斗で、垂木は二軒の実肘木付き繁垂木とする。正面は格子、他の三方を板壁にして、縁はなく、木階を付ける。
向拝柱は角柱の面取りで、頭貫を通し、組物は連三ッ斗をおく。軒は一軒の繁垂木とし、繋虹梁で母屋柱と向拝柱をつないでいる。
妻飾りは豕扠首、破風眉付きにし、猪の目懸魚を付ける。
屋根はこけら葺き(板葺きの一種)で、箱棟の両端に付けた鬼板は鰭付きとしている。屋根下に隅木を入れているので隅木入り春日造りというべきだが、造りは簡単なものである。際立った特色があるものではないが、市内で春日造りの古建築はこの例のみである。
本殿(重要文化財)
【長野市文化財データベースから引用】
本殿は南に面し、こけら葺きの一間社、隅木入り春日造で、この地方では例の少ない形式の建物である。
母屋は桁行・梁間ともに188.8㎝で、切目縁を回し、円柱に三ッ斗組斗栱をおき、桁と梁を支える。背面の妻は扠首組で棟木を受ける。正面は両開きの板扉とし、ほかは板壁である。
向拝は面取の角柱上に木鼻付き頭貫を入れ、組物は連三ッ斗とする。軒は一軒の繁垂木で、背面は切妻造りにし、懸魚・桁隠しを付ける。
正面の妻が木連格子で、しかも組子が斜めになっているのは珍しい。
先年、屋根裏から隅木楔木に墨書銘のあるものが発見された。銘により、寛正6年(1465)に建立され、天文16年(1547)に善光寺町桜小路(桜枝町)せんさへもん親子などが棟梁となって修理が行われたことが明らかになった。
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