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長野県上田市 旧常田館製糸場施設

Tokidakan,Ueda City,Nagano

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上田市常田1-10-3 旧常田館製糸場施設三階繭倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治36(1903) 木造、建築面積170.81㎡、三階建、東面切妻造、西面寄棟造、桟瓦葺、南面下屋附属、鉄板葺 20121228

上田市常田1-10-3 旧常田館製糸場施設四階繭倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治45(1910) 木造、建築面積239.60㎡、四階建、寄棟造、桟瓦葺 20121228

上田市常田1-10-3 旧常田館製糸場施設五階繭倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治38(1905) 木造、建築面積401.12㎡、五階建、寄棟造、桟瓦葺、南面下屋附属、鉄板葺 20121228

上田市常田1-10-3 旧常田館製糸場施設五階鉄筋繭倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正15(1912) 鉄筋コンクリート造、 建築面積131.33㎡、五階建、寄棟造、鉄板葺 20121228

上田市常田1-10-3 旧常田館製糸場施設撰繭場 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正15(1912) 木造、建築面積123.94㎡、二階建、切妻造、桟瓦葺 20121228

上田市常田1-10-3 旧常田館製糸場施設事務所兼住宅 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治41(1908) 木造、建築面積163.78㎡、二階建、寄棟造、桟瓦葺 20121228

上田市常田1-10-3 旧常田館製糸場施設文庫蔵 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治41(1908) 土蔵造、建築面積24.76㎡、二階建、切妻造、東面附属屋及び南面下屋附属、桟瓦葺 20121228


旧常田館製糸場施設

July 13,2025 大野木康夫 source movie

所在地 長野県上田市常田1丁目10

旧常田館製糸場施設は上田市の中心部、JR上田駅からすぐ東に所在しています。
岡谷で製糸業を営んでいた笠原房吉が、信越線の開通を見込んで上田駅の近くに創業したのが常田館製糸場です。現在も笠原工業株式会社の所有で、無料で見学することができます。

パンフレット等

   

守衛所(上田市指定文化財)
見学受付になっています。

   

創業者住宅(上田市指定文化財)

       

倉庫(上田市指定文化財)

   

繰糸棟(上田市指定文化財)

     

選繭場(重要文化財)
大正15(1912)年の建築
造、建築面積一二三・九四平方メートル、二階建、切妻造、桟瓦葺
【常田館製絲場ホームページから引用】
選繭場として、焼失した4階建て繭倉の跡地に隣接する五階鉄筋繭倉庫の建物に続けて建築された。
他の木造繭倉に比べて階高が1階約270cmと高いが、2階は190cmと低く造られている。
当初1、2階を一つの建物として使用されていたが、現状は1、2階別々の建物として製品倉庫として使用している。2階入口は、3階繭倉前廊下の続きからになっている。
建物西側1階部分は下見板張りとなっている。
窓は1、2階とも半分ほどが塗り固め採光も少ない。

                

五階鉄筋繭倉庫(重要文化財)
大正15(1912)年の建築
鉄筋コンクリート造、 建築面積一三一・三三平方メートル、五階建、寄棟造、鉄板葺
【常田館製絲場ホームページから引用】
平成24年8月末現在長野県内に現存する最古の鉄筋コンクリート造5階建て建築物である。
大正14年10月間口5間奥行20間、100坪総4階の3階から出火全焼のため、鉄筋コンクリートにて建替えたもので、当時の技術を集結した堅固な建物である。
木造5階建繭倉と異なり、干繭倉として建てられたもので、入口は両開きの鉄扉が東と二階東角に設けられている。 階高も、約240cm~345cmと木造繭倉より高くなっている。
窓は、1階は東側3ヶ所・西側4ヶ所、2階東西各4ヶ所、3~5階は東西各1ヶ所に内側スチールサッシのガラス窓、外側鉄扉が設けられている。

                                

三階繭倉庫(重要文化財)
明治36(1903)年の建築
木造、建築面積一七〇・八一平方メートル、三階建、東面切妻造、西面寄棟造、桟瓦葺、南面下屋附属、鉄板葺
【常田館製絲場ホームページから引用】
当初、諏訪式製糸の特徴の一つである多窓式繭乾燥・保管のための生繭倉庫として建築された。
通し柱約21cm角が入口右側3.6m、左側5.4mおきに設けられ、外回りは約12cm角の管柱となっている。
隣の木造5階建と異なり管柱は無く、脚付乾燥台を使用していたと思われる。
壁は板倉工法が応用され、厚さ約3cmの板を落しにしてはめ、外から壁土を塗り漆喰で上塗りしてある。
当初の窓は幅0.9m、高さ1.5mと大きく、ほぼ1.8m毎に開けられ、通風を確保していたが、製糸方法の変化、向上にともない繭の保管・乾燥の目的から生糸の品質向上を目的とした干繭倉に改造され現在では多くの窓の全部又は半分を塗り固め採光のみを目的とした小窓になっている。

                               

五階繭倉庫(重要文化財)
明治38(1905)年の建築
木造、建築面積四〇一・一二平方メートル、五階建、寄棟造、桟瓦葺、南面下屋附属、鉄板葺
【常田館製絲場ホームページから引用】
当初、諏訪式製糸の特徴の一つである多窓式繭乾燥・保管のための生繭倉庫として建築された。21cm角の通し柱が5.4mおきに設けられている他約18cm毎に繭を乾燥・保管する蚕籠を乗せる蚕架の桟を挿し入れる直径3cm程の穴が開けられ向かい合っていた。
土蔵造の外壁は白漆喰塗大壁、軒は蒲鉾型塗込、内側は厚さ3cmの板を落しにしてはめ込み外から壁土を塗りつけてある。
当初の窓は幅0.9m、高さ1.5mと大きく、ほぼ1.8m毎に開けられ、通風を確保していたが、製糸方法の変化、向上にともない繭の保管・乾燥の目的から生糸の品質向上を目的とした干繭倉に改造され現在では多くの窓の全部又は半分を塗り固め採光のみを目的とした小窓になっている。
平成24年8月末現在、国内唯一の木造5階建繭倉である。

                                            

事務所兼住宅(重要文化財)
明治41(1908)年の建築
木造、建築面積一六三・七八平方メートル、二階建、寄棟造、桟瓦葺
【常田館製絲場ホームページから引用】
「常田館」の名称は、笠原組製糸が上田工場を建設した地が常田地籍であり、その地名をとり称号としたものである。
洋館風事務所として建築され、当初1階は館主宅として、2階広間と客間4部屋は結婚式や従業員の打ち合わせ・慰労会等多目的に使用された。
現在は昭和天皇皇后両陛下行幸啓の際の玉座を初めとして、養蚕・製糸等に関する資料・器械・美術品を展示している。
外観
1階 和風建築 押し縁簓子下見板張り 2階 洋風建築 南京下見板張り、建具回りの枠が額縁状
和風建築 西側客間雪見障子
内装
1階 玄関 3間通しの欅框
2階床・床梁を表に出し空間を活用 2階 長押・天井板の組み合わせによる変化
27畳間 柱・長押板目模様、天井柾目
14畳間 柱・長押柾目、天井板目模様
その他、建具や欄間等各所に使い勝手や見栄えを考えた造りが施してある。

                                     

文庫蔵(重要文化財)
明治41(1908)年の建築
土蔵造、建築面積二四・七六平方メートル、二階建、切妻造、東面附属屋及び南面下屋附属、桟瓦葺
【常田館製絲場ホームページから引用】
常田館と一体の本格的土蔵造建物で、材料を吟味し時間をかけて造作されている。
入口は、外側漆喰塗裏白引戸、内側に欅造の板引戸が設けられている。

                   

四階繭倉庫(重要文化財)
明治45(1910)年の建築
木造、建築面積二三九・六〇平方メートル、四階建、寄棟造、桟瓦葺
【常田館製絲場ホームページから引用】
開口部は各階南北に両開き鉄扉と内側ガラスの引戸が1箇所ずつあるのみで、東西には窓が一つも無く当初から干繭倉として建てられたと思われる(平成20年道路拡張に伴い約6m曳家した際、現状の建築基準法の適用により、東側2箇所に開口部としてドアを設置、基礎は割石と沓石から布基礎に改築した)。
通し柱は無く、各階毎に約12cmの管柱が1.8mおきに多数配置され、繭の保管や作業を考慮した造りになっている。
壁は板倉工法の応用で厚さ約3cmの板に竹の釘を打ち込み、外から壁土を塗りつけ漆喰で上塗りしてある。
壁に雨が直接かからないようにするため、各階部分に下屋をつけてある。

                    

 


Sep.12,2017 瀧山幸伸

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入口

      

五階鉄筋繭倉庫

                              

撰繭場

    

三階繭倉庫、五階繭倉庫

                                                                                                                         

煙突

   

事務所兼住宅、文庫蔵

                

四階繭倉庫

   

現在の事務所

        

その他

                   


June 2010 瀧山幸伸 source movie

 

A camera

                                  

B camera

                            

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