長崎県長崎市 旧本田家住宅
Hondake,Nagasaki City,Nagasaki
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Sep.2016 酒井英樹
所在地の長崎県中里町は諫早から長崎に至る旧長崎街道の中間に位置し、長崎に入る手前の最後の宿場町であった。
本田家の由緒は明らかではないが、この地で農業を営んでいたと伝えられる。
現在の建物は構造手法から18世紀後半に建てられたものと推定されている。
平面は土間(ナカエ)、竹床(オウエ)、畳敷(ザシキ・ナンド)で3等分される。
屋根は庇周りに段を付けた錣葺屋根の茅葺で、茅押さえに茅束を取り付けた長崎地方独特の「ももづき」葺とよばれる葺き方をしている。
長崎地方民家の典型として重要な遺構であり重要文化財に指定されている。
《内部》
俗に田の字型と呼ぶわが国農家の基本型は、右半分が作業部分の土間、左半分が居住部分の田の宇型に仕切られた四室から成るが、その四室の土間寄りの二室の間仕切を除いて一室にした、いわゆる三間取りの平面をもつ、県下最古の遺構と考えられている。
建築年代については、記録等の証すべきものはないが、本田家は明和年間(1764〜71)にはこの地に定住しており、この建物もそれより時代が下がっても遠くはないと推定されている。
木割が大きく、小屋は叉首組み、棟束は立たない。
かや葺き大屋根の葺き卸しに、鈕葺きのひさしがすがり、これを「ももづき」葺きと呼ぶ。
資料:長崎市
珍しく降った雪がお菓子のパウダーシュガーのように茅葺屋根に積もっていた。
日本の美を意識した一瞬。
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