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長崎県佐世保市 大悲観

Daihikan,Sasebo city,Nagasaki

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Apr.13,2017 瀧山幸伸 source movie

名勝 平戸八景の一つ。

平戸八景は、旧平戸藩内にあたる長崎県佐世保市内に散在する8箇所の風景地の総称。北宋の瀟湘八景になぞらえて日本各地で設定された「八景」の一つである。8箇所とも北松浦半島にあることから、北松八景(ほくしょうはっけい)と呼ばれることもある。

現在伝承されている平戸八景は、天保年間に平戸藩主松浦熈(観中)が京都の沢渡広繁に作画と出版を依頼した「平戸地方(じかた)八奇勝図」をルーツとする。平戸領の本土(地方)に点在する奇岩奇勝から、松浦郡(後の北松浦郡)と彼杵郡(後の東彼杵郡)から4箇所ずつ、計8箇所を選び、広繁の手による精巧なスケッチと漢詩をセットにした印刷本である。総じて、山水画や浮世絵の素材として優れた風景を採用している。

八景が所在する北松浦半島は、新生代第三紀の砂岩層に第四紀の溶岩台地がかぶさり、浸食によって露出した第三紀層が多様な景観を作っている。松浦熈がそこに着目し、古くからの景勝地に加え、自らが普及に関与した新たな景勝地を加え、世間に広めた。

大悲観(だいひかん)

種類:海食残丘

概要:佐世保市小佐々町小坂にある高さ20mの残丘。松浦熈が夢枕に立った大悲観音菩薩の託宣に従い、残丘への登頂を試みたが、家臣らに説得されて断念した代わりに、隷書で「大悲観」の大文字を揮毫して刻ませた。以後、観音菩薩などの祠を掘り込んでいる。この書にちなみ、現在でも大悲観と呼ばれている。国の名勝。周辺は大規模な公園が整備されているが、残丘には大きな亀裂が走り、松浦熈の書にも損壊がみられ、最悪の場合は倒壊の危険が噂されている。

大悲観

Daihikan

                                                   

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