奈良県明日香村 飛鳥川源流域
Asukagawa ,Asuka village,Nara
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September 19, 2015 野崎順次 source movie
奈良県明日香村稲渕 稲渕の棚田
(Inabuchi Rice Terracesm, Asuka Village, Nara Pref. )
奈良県明日香村稲渕の農道沿いに手作り案山子(かかし)が並ぶ恒例の「案山子ロード」が今年もお目見えし、観光客やアマチュアカメラマンらが訪れている。案山子は11月中旬まで展示され、今月20日には「案山子コンテスト」が開催される。
稲渕地区は美しい棚田の景観で知られる。案山子ロードは、棚田を守る活動に取り組んでいるNPO法人「明日香の未来を創る会」が毎年開催しており、今年で20回目。農道沿いに置かれた案山子は約50体で、「田んぼで働く人」をテーマに近隣住民や棚田のオーナーらがつくった。
高さ約6メートルのジャンボ案山子「稲渕太郎」や脱穀作業の家族を表現した「脱穀風景」、水車を回す「夏の田んぼで働く少女」、井戸での水くみを表した「井戸の唄」などのほか、ヒト以外をモチーフにした「アリの収穫祭」や「働くタコさん」などユニークな作品も。
(産経WEST 2015.9.16より)
勧請橋を渡って、橋の下に回り込むのが案山子ロードへの通常ルートであるが、わざと上に登ってみる。
結局、橋に戻り、案山子ロードに入る。
案山子ロードを進む。
黄色の彼岸花もある。ここらで案山子ロードは終わる。
誤って、駅方面の山道に曲がってしまった。
棚田の農道に戻る。案山子がなくなって、人通りも少なくなった。北から東の眺望を楽しむ。
稲渕の棚田を南北に横断する道路が近づいてきた。塚山古墳の石室は残骸のみ。
彼岸花が沢山
横断道路を南に進み、幹線道路を少し坂田よりに戻って眺望を楽しみ、最初の勧請橋の方へ戻る。
奈良県明日香村上・細川
上と細川の棚田
(Rice Terraces at Kamura and Hosokawa, Asuka Village, Nara Pref.)
明日香循環バス金かめで上(かむら)で降りて、すこし上ると、下を見渡せるコンクリート橋がある。ここからスタートする。
細川地区に入ると、彼岸花が増え、カメラマンもちらほらと。棚田は稲渕より細川の方がいいよというお年寄りもいた。
細川の集落を歩く。
細川のバス停あたり
金かめバスは、いったん上に戻りUターンして稲渕に向かう。
July 11/20, 2015 野崎順次
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奈良県高市郡明日香村稲渕、栢森、入谷
国選定 重要文化的景観 奥飛鳥
(Oku-Asuka Cultural Landscape, Asuka Village, Nara Pref.)
奥飛鳥地域には、飛鳥川沿いに展開する河岸段丘上や山裾、山の緩斜面上に特徴的な集落が展開し、また棚田およびそれを維持してきた農業の仕組が存在しています。このような飛鳥川上流域において展開される、地形に即して営まれてきた居住の在り方と、農業を中心とした生業の在り方を表す奥飛鳥の文化的景観が、平成23年9月に国の重要文化的景観に選定されました。
(明日香村「奥飛鳥の文化的景観」平成24年3月より)
アプローチ(7月11日)、土曜日なので明日香村循環バス金かめバスが使える。近鉄飛鳥駅発09:18健康福祉センターへ向かう。村民の日常生活を重視しているバスなので、大回りして整備中のキトラ古墳を通過した。
健康福祉センターで栢森行に乗り換える。稲渕の棚田がよく見えた。
10時13分に栢森に着いた。それから、さらに山の上の入谷にひたすら登る。入谷の集落に着いたら、さらに坂がきつくなった。結局、奥飛鳥の最奥所たる大仁保神社に着いたのは、11時13分だった。
大仁保神社(おおにほじんじゃ)
入谷(にゅうだに)の集落の最高所に鎮座する見晴らしの良い神社。祭神は仁徳天皇。飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社の境内社「仁徳天皇社」はこの神社から遷座された(明治44年)。 「日本書紀」皇極天皇紀に、「皇極三年冬十一月、蘇我蝦夷は長直に命じて大丹穂山に桙削寺を建てさせた」とあり、古くから大丹穂山の「桙削寺」候補地とされている。
大仁保神社からの展望
地蔵寺、無住らしい。
入谷(にゅうだに)の集落
山を下る。時折、栢森の集落が見える。
栢森の手前で林道に入り、細谷川の渓谷に下りる。
女渕(めぶち)
落差5〜6mの滝、竜宮に通じ,竜神(女神)が棲むという。雨乞いの霊験がいちじるしいともいう。
川下に行くと、水遊びをしているグループがいた。
栢森(かやのもり)
加夜奈留美命神社(かやなるみのみことじんじゃ)
式内小社。細谷川と寺谷川の合流地点に位置し、元は水を司る神をまつっていたようだ。
吽形の狛犬に子犬がじゃれついているのが珍しい。
街並みと洗い場
細谷川に行者の川が合流
街並み(続き)
栢森の入り口にある豪壮な西岡家、バス停
女綱(めづな)
伝統的な綱掛け神事で、栢森では女性の陰物をかたどったものを付け、龍福寺の住職による祈祷が行われる。
小さな祠
飛鳥川(稲渕川)沿いに下る。
飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社(あすかのかわかみにますうすたきひめのみことじんじゃ)
式内小社。飛鳥川右岸の中腹に立地する。本殿はなく拝殿のみで、「宮山」が神体である。
八幡だぶ、約3.5km先の稲渕棚田のほぼ半数約440区画のための大井手の取水口
さらに飛鳥川(稲渕川)沿いに下る。
稲渕(いなぶち)の遠望(栢森行バスから撮影)
関西大学飛鳥文化研究所の横から稲渕の集落に入る。
村史跡 南淵請安先生の墓
飛鳥川を望む高台にある。南淵請安は渡来人の血をひく学者。小野妹子に従って中国に渡り、33年間隋・唐に学び帰国した後、儒学など大陸の最新知識を人々に教えていた。 その名が現在に伝わっているのは、中大兄皇子が中臣鎌足と蘇我氏打倒の策を練るさい、敵に悟られぬよう、請安の塾に共に通う行き帰りに謀議を行ったためである。 請安が蘇我氏打倒後の大化の改新に関わっていた形跡はなく、あるいはこのころには没していたとも考えられる。歴史の老脇役とでもいったところか。それでも彼のような留学生が持ち帰った知識が飛鳥の歴史をリードしたことを考えると、時代を象徴する人物、といえる。
(飛鳥村ウェブサイトより)
村指定建造物 竜福寺層塔(竹野王石塔)
凝灰岩製で現存する高さは1.8m。もとは五層と考えられ、現在は三重目までと四重の軸部が残り、基礎部の四方に細字で銘文が刻まれているが、長年風雨にさらされていたので摩滅がひどく、難読である。地元では、竹野王の撰文によることから「竹野王の石塔」と呼ばれ、在銘(天平勝寶3年-751年)石造層塔では日本最古であるが、銘文の内容についてはまだ検討を要する。(明日香村ウェブサイトより)
村指定史跡 飛び石
飛鳥川上流流域には、過去5〜6箇所の飛び石橋が存在したが、その多くは流されたりして良好に残るのはこの1箇所だけである。『万葉集』に、「明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも」(巻11-2701)と歌われた「石橋」かどうかは不明だが、万葉の時代に男女の心の繋がりを石橋に託して愛情表現していたようである。
(明日香村ウェブサイトより)
稲渕の街並み
男綱(おづな)
伝統的な綱掛け神事。男性の陽物をかたどったものを付け、飛鳥坐神社の神主が赴き御幣を切る。
帰途(7月11日)、久しぶりに亀石経由で飛鳥駅まで歩いた。
帰途(7月20日)、石舞台から橿原神宮前東口行のバス、甘樫丘あたり
参考資料
明日香村「奥飛鳥の文化的景観」平成24年3月
奈良県ウェブサイト「歩く・なら」
明日香村公式ウェブサイト
奈良県高市郡明日香村稲渕
稲渕(いなぶち)棚田
Inabuchi Rice Terraces
日本の棚田100選のひとつ、秋のかかしコンテストや彼岸花まつりが有名だが、田植えの時期の水田が見たかった。7日は準備なしで突然来たので、低いところを回ってしまった。それで13日に高いところを回った。
6月7日
6月13日
阪田の棚田
(Rice Terraces at Sakata)
奈良県高市郡明日香村阪田
稲渕(いなぶち)棚田の Google map (写真)を見ていたら、その隣の阪田(さかた)もよさそうである。都塚古墳や専称寺があって、数回訪れた村だが、棚田という視点から考えたことがなかった。行ってみると、小規模ながら、なかなかいい棚田だった。でも、大変な農作業である。
阪田
稲淵
栢森
多武峰への谷、細川
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