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奈良県明日香村 牽牛子塚古墳

Kengoshizukakofun, Asuka Village,Nara

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Apr.27,2025 野崎順次 source movie

奈良県高市郡明日香村越131


牽牛子塚古墳・越塚御門塚古墳
(Kengoshizuka Tumulus・Koshitsukagomon Tumulus, Asuka Village, Nara Pref.)


国史跡

飛鳥時代、史上初めて2度天皇となった皇極・斉明女帝。彼女が娘と孫娘と一緒に眠る古墳が、牽牛子塚古墳・越塚御門古墳です。今回、飛鳥時代の天皇陵の象徴である、八角形の墳丘が整備され現代によみがえりました。あさがお塚とも呼ばれるこの美しい古墳をぜひ訪れてみて下さい。
(旅する明日香ネット)

パンフレットと現地説明板

      

途中、新緑の二上山と當麻寺あたり

    

近鉄飛鳥駅から南の踏切を渡り、上り坂の道路を西へ

         

整備された古墳が見えてきた。

   

山道に入り、回り込むと整備地区の最高所に出た。

              

牽牛子塚古墳
石室前の柵に近づくにはネット予約と500円のクレジット決済が必要、しかも土日祝に限り、夏期7~8月と冬期1~2月は除くとある。

          

越塚御門塚古墳

          

ときどき振り返りながら、新たに整備された遊歩道を下る。

             

花を愛でながら越の集落を抜けて明日香駅に戻る。
                       

 


Nov.2009 撮影/文 野崎順次

奈良県高市郡明日香村大字越

牽牛子塚(けんごしづか)古墳

牽牛子塚古墳は明日香村大字越に所在する終末期古墳で別名「御前塚」「あさがお塚古墳」と呼ばれています。

昭和53年には環境整備事業の一環として発掘調査が実施されています。

墳丘は対角長18.5m高さ約4mの八角形墳で版築によって築かれています。

埋葬施設は二上山の凝灰角礫岩の巨石を刳り貫いた横口式石槨で中央に間仕切り壁を有しています。

両側には長さ約2mの墓室があり、壁面には漆喰が塗布されています。

床面には長さ約1.95m、幅約80cmの棺台が削り出されています。

閉塞石については内扉と外扉の2石からなり、内扉は凝灰岩製で高さ約1.12m、厚さ約62cm、幅1.47mを測ります。

内扉の四隅には方形の孔が穿たれており、扉飾金具が装着されていたものと考えられます。

外扉については安山岩系の石材を用いており、幅2.69m、厚さ約63cm、高さ2.4mあり、現地で斜めに倒れた状態で残っています。

出土遺物については夾紵棺片や七宝亀甲形座金具、ガラス玉等があり、夾紵棺の一部や閉塞石の内扉は明日香村埋蔵文化財展示室で常設展示されています。

築造年代については出土遺物等から7世紀後半頃と考えられます。

被葬者については古墳の立地や歯牙等から斉明天皇と間人皇女の合葬墓と考える説が有力です。

(明日香村公式ホームページより引用)

アプローチ。近鉄飛鳥駅より西へ丘陵を越えて行きます。

            

山にさしかかる丘の上に墳丘があり、四方から見てみます。

      

横口式石槨の2室を鉄の扉越しにいろいろな角度から撮影しました。

              

すぐ隣に盛り土があり、何やら調査中らしく見えましたが、遺跡がどうかは分かりません。以前の遺跡分布図では何の記載もありませんでした。

    

 

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