奈良県平群町 藤田家住宅
Fujitake, Heguri town, Nara
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November 5,2022 大野木康夫
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所在地 奈良県生駒郡平群町福貴1523
【国指定文化財等データベースから引用】
奈良市西方に位置する農家で庄屋を勤めていたという。切妻造、茅葺(現在は鉄板及び桟瓦葺)の居室部に切妻造、桟瓦葺、落棟の釜屋を接続した、いわゆる大和棟の形式をもち、整形四間取系の平面になる。大規模できわめて質が良く、保存も良い。
藤田家住宅は平群町西部の丘陵地帯にあります。通常は公開されていませんが、年2回(昭和の日前後と文化の日前後)公開されており、ボランティアガイドの方の解説付きで見学することができます。今回は平群町文化祭に合わせて11月5日の土曜日に公開されました。
近鉄平郡駅の北側から平群町役場前を経由し、平群中学校方面に向かいました。
途中の道しるべをたどりながら坂道を登って行くとほどなく藤田家住宅に着きました。
入口付近
主屋(重要文化財)
17世紀末の建築
桁行18.8m、梁間11.8m、切妻造、段違、
南面・東面北寄・北面・西面庇付、本瓦・本瓦及び茅葺
内部に残る住宅古図には茅葺の入母屋造の建物として描かれているので、元禄年間に行われた改造もしくは建て替えの際に大和棟になったと見られています。昭和58(1983)年から行われた半解体修理の際に、元禄当時の姿に復元されたということです。
藤田家は室町期に武蔵から大和国山辺郡に移って筒井家、藤堂家に仕え、元和年間に平群に移った後帰農して大庄屋となったそうです。大和棟の棟に設けられた針目覆(てっぺんの竹の上に乗った丸い束)の数はその家の格を表しており、藤田家は11本で相当高い家格であることを表しているそうです。ちなみに安堵町の中家住宅は9本です。
南側から
部分撮影
縁の下
内部
北側の庭から
北側の山の屋敷神(祇園社)
祇園社の山から見下ろす
あまり人も多くなく、ゆっくり見学することができました。
公開日は平群町のホームページで「文化財特別公開」として事前に公報されます。
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