奈良県生駒市 圓證寺
Enshoji, Ikoma city, Nara
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生駒市上町4713 円証寺五輪塔 重文 近世以前/その他 室町後期 天文19(1550) 石造五輪塔、基壇付、天文十九年庚戌六月二十日の刻銘がある 19610323
生駒市上町4713 円証寺本堂 重文 近世以前/寺院 室町後期 天文21(1552) 桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、向拝一間、本瓦葺 棟札1枚 19710622
所在地 奈良県生駒市上町4713
圓證寺は元は奈良市林小路町(近鉄奈良駅のすぐ南)の、現在は奈良VIVREとなっている場所にありましたが、昭和60(1985)年に騒音や震動の被害を避けるために現在地に移転しました。
五輪塔は昭和36(1961)年に、本堂は昭和46(1971)年に重要文化財に指定されており、石塔以外の重要文化財の建造物が移転することは文化庁としては前例がないということでしたが、寺側の熱意もあり、移転が許可されたということです。
拝観するには、一週間以上前に必ず電話予約をする必要があります。
拝観時には御住職が御説明してくださいますが、関連文化財等のお話も含め大変興味深い説明でした。
門前
駐車場から見た本堂
境内
客殿、石庭ともに移転時に新設されたものです。
石庭には先代の御住職がインドの仏跡から持ってこられた石が置かれています。
本堂(重要文化財)
天文21(1552)年の建築
桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、向拝一間、本瓦葺
戦国大名筒井順昭の外館の仏堂でしたが、順昭の死後、圓證寺の本堂となりました。
順昭が死んだとき子の順慶がわずか2歳だったので、順昭に似ていた木阿弥という僧を影武者に仕立てたという話が伝わっており、「元の木阿弥」という言葉のもとになっています。
この本堂にも、木阿弥を影武者として迎える際に、壁面の障子を一夜にして壁塗りに改めたという話が伝わっているそうです。
お寺が移転した理由の一つに、奈良国立博物館に寄託していた御本尊釈迦如来像(鎌倉期)、脇侍の普賢、文殊両菩薩像(平安期、重要文化財)を移転後、本来の形である本堂内にお迎えするということもあったようです。
室町期の仏堂らしく、須弥壇も禅宗の法堂のようなシンプルなものでした。
また、順慶の菩提寺である奈良傳香寺の本堂(重要文化財)にも似ているような気がします。
五輪塔(重要文化財)
天文19(1550)年の建造
石造五輪塔、基壇付、天文十九年庚戌六月二十日の刻銘がある
順昭の供養塔です。
文化財の石塔としては時代が新しく、基壇も現存しています。
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