奈良県生駒市 福満寺
(Fukumanji Temple, Ikoma City, Nara Pref.)
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鎌倉後期の端正な地蔵石仏 |
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May 30, 2020 野崎順次
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近鉄富雄駅から富雄川沿いに北に3km余り、生駒町上の街道西の小高い所に福満寺が建っている。この寺の境内には、永仁六年(1298)鎌倉後期の地蔵石仏があって、この地方で最古。高さ1.73mの花崗岩を舟形に作り、蓮華座に立つ像高1.4mの像を厚肉彫りしたもの。僧侶をモデルにしたような、温厚で写実的な優れた面相が印象的である。五頭身半にまとめた整った容姿、美しく流れた柄衣の線など典型的な鎌倉石仏。長い柄の錫杖を体の前に斜めにもたせている。光背面に「奉造立地蔵菩薩為 六道衆生云々 永仁六年八月廿四日」と刻まれている。欠損が見られず、美しい姿を伝えてくれていることは喜ばしい。もと寺の西の道に立っていた石仏という。
(清水俊明「大和の石仏」1998年より)
福満寺
地蔵石仏
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