奈良県葛城市 竹内街道
(Takenouchi Historic Highway, Katsuragi City, Nara Pref.)
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日本最古の官道の核心部 |
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October 19 and November 17, 2019 野崎順次 source movie(Oct.19) source movie(Nov.17)
奈良県葛城市長尾、竹内
竹内街道は、推古天皇の世、難波と飛鳥を結ぶ大道として敷設されたという。日本最古の官道である。是非歩いてみたいと50年前から思っていたが、このほど、その東の起点長尾神社から核心部の竹内集落を歩いた。
その直接のきっかけは、幼少期を竹内で過ごした司馬遼太郎の「街道をゆく」第1巻第2章である。
「村のなかを、車一台がやっと通れるほどの道が坂をなして走っていて、いまもその道は長尾という山麓の村から竹内村までは路幅も変わらず、依然として無舗装であり、路相はおそらく太古以来変わっていまい。それが竹内街道であり、もし文化庁にその気があって道路をも文化財指定の対象にするなら、長尾―竹内間の本の数丁の間は日本で唯一の国宝に指定さるべき御影であろう。」
パンフレットと現地説明板
長尾神社の参道(一の鳥居は近鉄電車から撮影)
神社横、竹内街道起点の説明板
街道は長尾神社の北側にある。
長尾神社の境内
神社の社叢
西へ進むと、長尾街道との交差点がある。
立派な民家があり、街道は少し左右にぶれながら続く。
葛城山を仰ぐ。
市立総合体育館の前に緑の一里塚
勾配がきつくなり、県道30号御所香芝線を横切ると、竹内の集落である。
街道交差点の大峰山上夜燈
さらに西へ、古い民家が時々見られる。
綿弓塚と休憩所
松尾芭蕉(まつおばしょう)が門人・苗村千里(なえむらちり)の旧里である竹内に宿泊した時に詠んだ句を記念し、1809年に建てられた句碑です。句碑の建つ庭と近くの民家を整備して休憩所とし、芭蕉の資料や司馬遼太郎氏の色紙などが置かれています。
芭蕉は、1684年に竹内を訪れ、當麻寺に参詣して諸仏を拝んだと言います。その後も度々この地を訪れ、孝女伊麻にも会いました。さまざまな句を残し、中でも「綿弓や 琵琶になぐさむ 竹の奥」という俳句は有名です。
(葛城市ウェブサイトより)
さらに
洗い場、昔は何か所かあったが、現在はここだけ。
街道から左に外れて、西光院へ。
平安時代後期、長谷寺の観音様を作るため、竹内峠を楠の大木が通りました。その際に、切り落とした梢を枌いで作ったという身枌観音があります。正面の石垣には吉兆を表す亀甲石もあります。
(葛城市ウェブサイトより)
西光院からの眺望
坂を上る。右手は一楽古墳(前方後円墳、昭和13年に形象埴輪が出土)のあるあたり
勾配がきつくなり、古い家も残っている。
国道166号線に出る。
池原邸(旧旅館柳屋―非公開)
竹内街道には江戸時代、伊勢参りや大峰山上詣に向かう人のための宿があった。池原邸もその一つで、「柳屋」という格式の高い宿だった。築300年ともいわれる建物の2階座敷は当時のまま残されていて、きらびやかな襖絵や精緻な欄間が見られるそうだ。
帰途、166号線を下る。春日若宮神社、竹内の集落など。
行き帰りに近鉄電車より見た二上山や奈良盆地
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