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奈良県奈良市 天乃岩立神社

(Amanoiwatatejinja Shrine, Nara City, Nara Pref.)

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September 23, 2014 野崎順次 source movie

奈良県奈良市柳生町岩戸谷 789

式内社 天乃岩立神社

柳生戸岩谷の天乃石立神社は、延喜式神名帳に記載されている式内社である。延喜式は一千年前延長年間に撰せられたもので、その神名帳には、全国の官国幣社二一三二座を記載しているが、戸岩谷の天乃石立神社も、小社としてその中に加わっている。

天乃石立神社の祭神は、天照大御神、豊磐門戸命、櫛磐門戸命、天磐戸別命となっているが、神体は扉の形をした巨岩(花崗岩)、前伏磐、前立磐、後立磐の三つに割れている。前立磐は高さ六メートル幅七・三メートル 厚さ一・二メートルあって、全体が扉の形をしている。

伝説によると、神代の昔、高天原で手力雄命が天岩戸を引き開けたとき、力余ってその扉石が、虚空を飛来し、この地に落ちたのだという。虚岩信仰の好適例で、古来土地の人達の信仰は深く強いものがあった。正保二年(一六四五)但馬守宗矩は、参道を修理して並木を植えているし、宝永二年(一七〇五)柳生宗弘(のち藩主俊方)は、能舞台を建て石燈籠を寄進し、寛保二年(一七四一)藩主俊平も、石燈籠を寄進している。

(現地説明板より)

アプローチ、報徳禅寺の参道を下って左手に上ると開かれた広場があり、柳生霊園である。その右手の山道を数百メートル進む。石の鳥居があり、鬱蒼とした道を進むと、右は巨石がゴロゴロした谷である。正面に神社が見えてくる。

現地説明板

四つの巨石がご神体である。その総称が天乃石立神社である。

拝殿ときんちゃく磐(日向神社、天照大御神)

横たわる三角錐が前伏磐(天立石神社、天磐戸別命)

前立磐(天石立神社、豊磐門戸命)と後立磐(天石吸神社、櫛磐門戸命)

奥へ数十メートル進む。

一刀石

この大きな石は花崗岩ですが、中央で見事に割れています。

一説によると柳生新陰流の始祖柳生宗厳(石舟斎)が天狗を相手に剣の修業をしていて、天狗と思って切ったのがこの岩だったと伝えられている。

(現地説明板より)

参考資料

玄松子の記憶ウェブサイト「天乃石立神社」

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