JAPAN GEOGRAPHIC

奈良県奈良市 傳香寺

(Denkoji Temple, Nara City, Nara)

Category
Rating 凡例
Comment 
 General
 
 
 Nature
 
 
 Water
 
 Sound/Noise
 
 Atmosphere
 
 Flower
 
 
 Culture
 
 
 Facility

 
 Food
 

奈良市小川町24 傳香寺本堂 重文 近世以前/寺院 桃山 天正13(1585) 桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、向拝一間、本瓦葺 棟札1枚 19060414



July 4, 2020 野崎順次 source movie

「やすらぎの道」を南に右手に率川神社を過ぎた辺りに伝香寺が建っている。鑑真和上と共に来朝した唐僧思詑律師の開創という律宗寺院。桃山時代に、筒井順慶の母芳秀尼が発願して、菩堤寺として再建した。境内に「武士椿」と呼ぶ名椿があり、花の花弁が一枚一枚散ることで知られる。本堂脇に立つ高さ2.42mの大きな地蔵は、永正十二年(1515)、室町中期の造立。見返り地蔵と呼ばれる地蔵石仏もある。
(清水俊明「関西石仏めぐり」1997年より)

今回は石造と木造の仏像に重点を置いた。

パンフレットと現地説明板
     


国重文 本堂 桃山 天正13(1585)
桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、向拝一間、本瓦葺 棟札1枚
   


由留木(ゆるぎ)」地蔵石仏
               


地蔵堂
国重文 木造地蔵菩薩立像(春日地蔵)安貞2年(1228年)
         


県文 木造聖徳太子(南無仏太子)立像 嘉元2年(1304年)
弘法大師像、筒井順慶念持佛
       


飛雲見返り地蔵石仏
 

片袖地蔵石仏
  


その他石造物
         


March 12,2016 大野木康夫 source movie

傳香寺は幼稚園を併設する関係で、通常は予約拝観ですが、この日は本堂内特別公開で予約がいりませんでした。

  

本堂(重要文化財)

                                               

細部

                

散り椿

                                       

その他境内

    


Sep.2011 瀧山幸伸

       


July 2011 野崎順次 source movie

奈良県奈良市小川町

撮影日: 2011年7月23日(地蔵会)

律宗の寺院。山号はなし。本尊は釈迦如来。鑑真和上の弟子である思託(したく)律師により宝亀2年(771年)に開創されたと伝わるが、創建の正確な時期・事情は定かでなく、以後中世までの沿革も定かでない。天正13年(1585年)に戦国武将の筒井順慶の母・芳秀宗英尼が順慶の菩提を弔うために再興した。現存する本堂はその時のものである。

パンフレットと筒井順慶資料

          

重文 本堂 

天正十三年(1585年)の再興時に建立された寄棟造・方三間の建物で、地蔵菩薩立像が安置されている。

建物外部を東面から南面(正面)、西面、最後に北面と回って行く。

                             

本堂内陣

             

重文 木造地蔵菩薩立像(鎌倉)

鎌倉時代に一部に流行した裸形像で、「はだか地蔵尊」と呼ばれ、裸形の木像の上に、普段段は本物の着物が着せられている。像内納入品のガラス瓶、小仏像等も一括して重要文化財に指定されている。納入品から安貞二年(1228年)頃の作品と推定される。これらの写真は着せ替え法要の直前。

             

市文 木造釈迦如来坐像

光背柄に仏師宗貞の名と酉年(1585)の記述があり、秀吉が発願した京都方広寺大仏の試みの仏と云われる。

     

はだか地蔵尊着せ替え法要

毎年夏の地蔵会(7月23日)に衣の着せ替えが行われ、地蔵菩薩立像が特別に開帳される。

                                                                                                  

境内

     

順慶の母、芳秀尼の墓塔

  

石造物が多い。丸い石は順慶の甥、定次の墓塔

      

順慶堂

   

由留木地蔵(永正十五年の銘あり)

  

県文 木造聖徳太子(南無仏太子)立像(嘉元二年 1334)

      

地蔵盆を待つ。

               

県文 表門(天正十三年 - 1585)

   

参考資料

本寺パンフレット

ウィキペディア「伝香寺」


July 2011 大野木康夫

所在地 奈良県奈良市小川町24

2010.7.23撮影

傳香寺は寺伝によれば鑑真和上の弟子思託律師の創建と伝えられ、天正13(1585)年に筒井順慶の母芳秀宗英尼が再興したそうです。

境内がいさがわ幼稚園の園庭になっている関係で、普段は日曜祝日のみ予約して拝観することができますが、7月23日の地蔵盆の日は夕刻5時頃から予約不要で拝観することができます。

表門(奈良県指定文化財)

天正年間の建築です。

 

本堂(重要文化財)

天正13(1585)年の建築

桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、向拝一間、本瓦葺

三間四方のこじんまりとしたお堂です。

この日は地蔵会の着せ替え法要が行われ、夕刻から多くの人が訪れていました。

     

木造地蔵菩薩立像(重要文化財)

安貞2(1228)頃の作

裸形像であるため「裸地蔵」と呼ばれています。

普段は着物が着せられており、毎年7月23日の地蔵盆に、着物を着せ替える「着せ替え法要」が行われ、夕刻から特別に開扉されます。

  

 

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中