奈良県奈良市 喜多家住宅
(Kita Residence, Nara City, Nara)
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July 21, 2024 野崎順次
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奈良県奈良市
喜多家住宅と工場跡
ヨーグルトなど、菌類を利用した健康食品の製造販売を行った喜多芳次郎の自宅と工場である。
登録有形文化財の説明は文化遺産オンラインからの引用である。
国登文 喜多家住宅主屋 大正/1925頃
木造2階一部平屋建、瓦葺一部スレート葺、建築面積214㎡
東大寺の西方、道路に南面する敷地の中央に建つ木造2階建で、2階に大仏殿を望むサンルームをもつ。屋根は切妻と半切妻を組合せ、フランス瓦、スレート、銅板と葺材で変化をつける。外壁は下見板形鉄板張。良質な造作の和洋折衷住宅である。
離れと蔵も「国登文」であるが、外からは見えづらい。
旧長壽會細菌研究所の施設は、現在、靴下ショップやカフェ工場跡事務室として利用されている。
国登文 旧長壽會細菌研究所製品庫 昭和前/1926~1945
木造2階建、瓦葺、建築面積66㎡
工場の西方に建つ製品庫。切妻造桟瓦葺で、外壁は上部を漆喰塗、腰を竪板張とし、妻壁を工場や敷地内の主屋と同様の意匠とする。内部は1階を土間敷、2階を板敷とし、小屋をキングポストトラス組みとする。工場と共に当時の食品製造施設の景観を今に伝える。
国登文 旧長壽會細菌研究所工場 昭和前/1926~1945
木造平屋一部2階建、瓦葺、建築面積331㎡、門柱付
東大寺旧境内西部にある元乳酸菌製品の研究及び製造所。工場は切妻造の4棟をコの字形に連ね、外壁を一連で下見板張とする。内部はキングポストトラスの小屋組を現す工場の一角に、事務室や研究室などを設ける。近代の食品製造施設の一連の形態をよく残す。
戒壇院への石段から見る。工場の向こうに喜多家主屋の屋根が見える。
July 2011 撮影/文 野崎順次
奈良県奈良市芝辻町543-1
撮影日: 2011年7月17日
昭和初期に建てられた良質な造作の和洋折衷住宅で、登録有形文化財に指定されている。
東大寺境内の西側に東七坊大路(現国道336号線)が南北に通っている。転害門のひとつ南の信号(今小路)」を東に入ると道の両側は礎石が並び、100m足らずで、オーガニック素材にこだわる洋品店 NATIVE WORKS がある。以前にこの店に来た時、その直ぐ奥にちょっと気になる住宅を見つけた。それが喜多家である。
主屋は大正14年(1925)頃の建築である。東大寺の西方に建つ木造2階建で、2階に大仏殿を望むサンルームがある。屋根は切妻と半切妻を組合せ、フランス瓦、スレート、銅板と葺材で変化をつけている。外壁は下見板形鉄板張である。
主屋の隣に蔵があるそうだが、外側から見てもよく分からない。とりあえず、説明だけ引用しておく。蔵は、主屋の北面西寄りに接続する土蔵造2階建で、伝統的な形態に近代的な材料を用いている。桁行2間半、梁間2間規模の東西棟で、切妻造の置屋根をフランス瓦葺としている。基礎はモルタル洗出し仕上げである。南面の戸口は双折鉄扉を吊り込み、2階窓は両開鉄扉となっている。
離れは、主屋の北面東端から北に延びる渡廊下に接続する木造平屋建(昭和初期)の東西棟である。切妻屋根をスレート葺とし、南面に鉄板葺庇をつけて縁としている。数寄屋風座敷6畳には出窓風の書院を設け、次の間6畳と板間を介して8畳間が並んでいる。元は奈良食品工学研究所であった。
東側に大仏池と大仏殿の屋根、南側には戒壇院への階段がある。
参考資料
奈良の名所・遺跡HP
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