奈良県奈良市 中村家住宅(旧足立家住宅)
(Nakamura Residence, Former Adachi Residence, Nara City, Nara)
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June 2011 野崎順次
奈良県奈良市高畑町1247
撮影日: 2011年6月11日
中村家住宅(旧足立家住宅)は、志賀直哉旧宅の東隣に位置し、主屋と塀が国の登録有形文化財に指定されている。
中村家住宅(旧足立家住宅)主屋は洋画家・足立源一郎の自邸として、足立源一郎が設計を行い、1923年(大正8年)に建築された。木造2階建、外壁はモルタル仕上げとし、屋根には赤い桟瓦を葺いている。玄関にステンドグラスをあしらい、吹抜のアトリエやサンルームを設えるなど、内部の見所も多くある。塀は、屋敷地の北及び東側を区切る全長約70メートルの土塀で、北側中央に門がある。腰は乱石積で、その上はモルタル仕上げとし、屋根には主屋と同じく赤桟瓦を葺いている。春日大社の旧社家町にあって洋風の土塀はよく景観になじみ、高畑の文化的な雰囲気をいまに伝えている
外塀
主屋外観
庭に咲いていたドクダミと柏アジサイ
本家の庭に喫茶店「たかばたけ茶論」がある。昭和初期に多くの文人画家が好んで居をかまえた高畑に滋賀直哉を中心とした「高畑サロン」が誕生したことに由来する。
床にクロアゲハ蝶が落ちていた。女主人に聞くと、「昨日まで室内を飛んでいて、外に出て行こうとしなかったの。まだ、生きているでしょ。」 机の上に拾い上げたが、もう動かない。
参考資料
国指定文化財等データベース Weblio辞書
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