奈良県奈良市 龍象寺
(Ryuzoji Temple, Nara City, Nara Pref.)
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April 21, 2024 野崎順次
奈良県奈良市柴屋町177-1
高野山真言宗
宝寿山 龍象寺 (りゅうぞうじ)
寺伝によると、第四十五代聖武天皇の勅願所として天平二年(730)行基菩薩が創建、自ら彫刻の地蔵菩薩を安置し本尊とした。以来歴代皇族勅願所として、また一般民衆の安産、子授けの「帯解子安地蔵尊」と尊崇されてきた。広大寺(光台寺)の奥の院にあたる。
(中略)
当寺の中興祖は江戸期の名僧百拙禅師です。
(中略)
当寺には享保年間に一乗院宮(皇室出家門跡)から拝領した『龍象資聖禅寺』の大きな扁額があり、傍らに名僧百拙禅師の木札が掛かっています。記録からみると、当寺は特にこの頃から皇室関係の安産を盛んに祈念しています。
(本寺ウェブサイト)
JR帯解駅
JRと並行して古代上ツ道が延び、龍象寺南の坂は恵心坂(正木坂)というらしい。
山門は藤堂藩古市陣屋から移され、帯解小学校の最初の校門となり、昭和三十年十月当寺に移転、文化財級として保存されている。
鐘楼と幕末の国学者藤木良弼の碑
本堂
本堂内部、天井一杯に描かれている帯解龍王が有名で、江戸期(十八世紀前半)狩野春甫筆による。今回は拝観しなかった。
本尊 帯解子安地蔵尊像
地蔵菩薩像は像高二尺八寸二分等身大、檜寄木造内刳、着色半跏趺坐像。初めて拝観した時は江戸期頃の補修による彩色のため、かなり尊容を損じてゐたが、厨子より取り出して見たところ優秀と思はれたから補修の部分を取り去ることにした。江戸期の彩色は布をもって一面に張りその上に相當な厚化粧をしてあったから、割合簡単に剥がれた。肉身は當初の彩色があらわれ見違へるばかりになった。左足部が削り直し補修されてゐる他 大體は原初のものである。構造は同躰を一木にて造り割り剥ぎ、両肩両足を剥ぎ合せ内刳をなし両手を柄(ほぞ)差しとしてある。柔かい線を見せた御面相は非常に親しみ深く 特徴ある側面観は一層そのよさを引き立
ててゐる。衣文の線は浅く柔かい手法で、造立は藤原後期であらう。
(本寺ウェブサイト)
明王堂の不動明王
境内には花が多い。
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