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奈良県奈良市 阪原町の石仏

(Stone Buddhism Images in Sakaharacho, Nara City, Nara Pref.)

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Aug.4,2013 野崎順次

今回は奈良交通バス阪原北出で降りて中村地区の石仏を見て回った。

     

北出来迎阿弥陀仏 南北朝前期 文和五年(1356)、高さ143㎝、像高91㎝。

阪原北出橋のすぐ横、白砂川に面した大きな岩に彫られている。品の良い整った顔で、南北朝時代の磨崖仏の名品である。

                    

アシイタ地蔵 室町後期 天文五年(1536)

北出橋から北に100m、西に折れて坂を250m上ると地蔵堂のある辻で、その中に等身大のアシイタ地蔵がまつられている。ここらの字名は「門前」でかつて(天文のころまで)北方の高台にあった北蓮寺の墓地のあったところらしい。

         

門前の地蔵石仏(仮称)

辻から西に降りすぐに北へ数10m行った右手に地蔵石仏が斜めに立っている。近くで草刈り作業をしていたおじさんが教えてくれた。この人がここらの土地の所有者で、最近、お地蔵さんがよく見えるように竹を払ったとのこと。

               

のんびりと農道をすすむ。イノシシ除けに高圧電線が張られている。

   

一石六地蔵石仏 室町後期 明応五年(1496)

もともと北出橋のたもとにあったが、盗難にあった。幸い戻ってきたので、わかりにくい場所に移された。この形式の六地蔵石仏としては、県下最古銘。

               

阪原中村のバス停まで歩いた。その斜め前のこんもりと茂った木立の裏側に双仏石磨崖仏があるそうだが、夏草が生い茂り道らしい道もなく、マムシでもいたら嫌なのであきらめた。

  

帰りのバスは大柳生町を通って。

 

参考資料

石の仏ウェブサイト 

河合哲雄さん石仏と石塔ウェブサイト 


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