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奈良県桜井市  長谷寺門前町

(Hasedera Temple Town, Sakurai City, Nara Pref.)
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June 20, 2021  野崎順次 source movie

 

奈良県桜井市初瀬

何度か長谷寺に来ているうちに、門前町には古い商家が比較的に多く残り、なかなか良い風情だなあと気づいた。桜井市に街並み再興の計画はあるようだが(後述参照)、コロナ禍で参拝客/観光客が激減し、それどころではないのかもしれない。ただし、この日はたまたま長谷寺のアジサイが見ごろで人も車も多かった。

平成 17 年に「NPO 泊瀬門前町再興フォーラム」の発足以来、初瀬地区では、奈良県と早稲田大学による連携事業、文化庁補助事業等による空き家活用事業などを通じ、長谷寺門前町とその周辺のまちづくりが進められてきました。 このような活動を踏まえ、奈良県と桜井市が平成 26 年にまちづくり包括協定を結び、県・市が連携・協力して長谷寺門前町周辺地区のまちづくりに取組むことにより、当該地区の持続的発展及び活性化を図ることを目的として平成 28 年 3 月に「長谷寺門前町周辺地区まちづくり基本構想」を策定しました。
(桜井市ウェブサイトより)

與喜寺跡から見下ろした街並み(北東から)
      


桜井駅からバスに乗り、長谷寺口で降りて、初瀬川(大和川)を渡り、門前町の通りを北東に進む。
                      


長谷山口坐神社遙拝所と初瀬まつり太鼓台を保管する土蔵
      


格子のある商家が並ぶ。
          


国登文 廊坊家住宅主屋 江戸/1830-1867/2004・2008改修
木造平屋建、瓦葺、建築面積114㎡
長谷寺参道に水路を挟み南面する。間口11mの木造つし2階建で、背面に平屋建の居間を付設する。切妻造桟瓦葺、正面に下屋庇を付け、上部を黒漆喰の大壁とし、白漆喰の虫籠窓を開ける。下部は出格子を構え、格子戸をたてる。門前町の伝統的な佇まいを伝える。
(文化遺産オンラインより)
            


瓦葺き庇(むしろ外壁か)が特長的な太寅寿司
    


国登文 山田酒店(茶房長谷路)主屋 江戸/1812/1912-1925増築
木造2階建、瓦葺、建築面積109㎡
長谷寺への参拝路に面して建つ茶房を併設した酒店。文化8年の長谷川の氾濫後に建造された。木造つし2階建,切妻造,桟瓦葺。通りに面して店舗を構え,北側に食堂,茶の間,東側に中庭に面した和室を2室とる。江戸末建立の酒店として重厚な店構えを持つ。
(文化遺産オンラインより)
     


国登文 山田酒店(茶房長谷路)塀 大正/1912-1925
木造、瓦葺、延長28m
主屋に接続し,屋敷地の南側を区切る板塀。中ほどに庭門を開く。腰を縦板貼り,その上は鼠漆喰仕上げとし桟瓦を葺く。茶房座敷,茶室,庭門と同様,現所有者の祖父,山田新氏の設計になる。長谷寺の参詣路のまちなみを構成する要素として重要である。

国登文 山田酒店(茶房長谷路)庭門 大正/1912-1925
木造平重門、瓦葺、間口1.5m、袖塀及び西塀附属
茶室のすぐ脇に位置する穴門形式の庭門で,茶房の出入口となっている。外塀からやや奥にひいて建ち,左右にくの字型の袖塀を建てる。袖塀は,腰を板張,その上を鼠漆喰仕上げとし,桟瓦を葺く。通りに面して銅板葺きの庇をかけるなど,特徴的な形式をもつ。
(文化遺産オンラインより)
     


国登文ではない木塀(敷地の東北)
    


国登文 山田酒店(茶房長谷路)茶室 大正/1912-1925
木造平屋建、瓦葺、建築面積8.7㎡
敷地南側,主屋東面に接続して建つ3畳台目床付茶室。木造平屋,壁面を鼠漆喰仕上げとし,屋根は寄棟の桟瓦葺とする。中庭に面した壁面には障子をたて大きな開口をとる。主屋や茶房座敷と同様,庭に面した茶房として長谷寺参拝の人々に広く親しまれている。
              


小さな庭園、奥に茶房座敷と内蔵(共に国登文)がある。
          


さらに進む。
               


右側、アジサイの後、重厚な家が続く。中ほどは両側が旅館井谷屋。
                   


この道は県道38号線で、次の三差路で二つに分かれる。真っすぐは門前町、左折すると長谷寺の前を通るバイパスで、針、都祁方面に行く。
           


門前町の通り(これも県道38号線)を直進する。くさ餅が大人気である。この後、門前商店街の細い道(県道38号線)に左折しないで、真っすぐに與喜天満神社に上った。
                    


長谷寺の門前に下りてきて、アジサイを愛でる。
        


門前商店街を行く。あとからあとから車が来るので、鬱陶しいが県道だから仕方がないのか。ここでもくさ餅に人が並ぶ。
               


ここからは、門前町の気に入った個所を撮影しながら、先刻来た通りを戻る。
           


それにしても車が数珠つなぎで混んでいる。
                          


出発点の長谷寺口バス停近くに戻る。バスが来るまで少し時間があるので、橋を渡らず、さらに通りを進む(南西へ)。
            


バス停に戻って桜井駅に向かう。
          


桜井駅前の名物食堂「いにしえ茶屋」で昼食を食べた。なぜか最初に赤ワイン、そして冷やしそうめん、かき揚げ、おにぎり、漬物。
              

 

 

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