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奈良県桜井市 観音寺

Kannonji,, Sakurai City, Nara Pref.

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July 22,2018 中山辰夫

音羽山 観音寺

奈良県桜井市南音羽832

縁起と案内

 

JR桜井駅からバスに乗り下居(おりい)停留場で下車。そこから歩きとなる。

    

集落内を約700m歩くと参道入り口がある。ここからは約1km、歩き辛い舗装道となる。

   

参道

     

音羽山は標高:851m、観音寺は標高:600mの山中にあるためかなり急坂を登ることになる。

石段が見え始め、到着となる。

      

尼寺を思わせる優しい手作りのメーッセージやベンチが厳しい行程を和ませる。40分ほどで登れる。

観音寺

寺伝によれば、藤原鎌足公を、談山妙楽寺(現在の談山神社)に祀った際、鬼門除けの寺として丑寅の方角音羽の地に一寺を建て、鎌足公自作の梅の木の観音像を祀ったのが始めと伝えられている。 奈良時代の観音信仰が篤かった頃は、霊場として賑わい、壮大な堂宇がこの山中に軒を連ね、音羽百坊と称された。

「多武峰(とうのみね)略記」には、天平寛宝元年(749年)に、心融法師が当山を創建したとの記述がある。また、京都清水寺の開祖延鎮僧都が霊感を得て堂宇を建立したのが始まりとの記録もある。 ともかく古社である。

   

ご本尊の体内にも「比の本尊は山城の国清水寺の観音と一体分身の千手観音也」と墨書きがある。 清和天皇の876 (貞観18)年「音羽流れ」と記録に残る豪雨と山津波で堂宇が崩壊し残った一寺であると伝えられている。後に衰退した。

寺名も香法寺・善法寺と変わりながらも、眼病平癒に霊験があり、「音羽の観音さん」と親しまれ、訪れる信者で賑わい、多くの信者の力で維持されて現在に至る。

お出迎え-信者のご婦人がお作りになった

 

本尊周辺

    

本尊は先手千顔十一面観世音菩薩で眼病に霊験あらたかで知られる。現在の本堂は1794(寛政6)年建立のもの 

平成の大修復で解体修理された際、台座から796(延暦15)年頃の鋳造とされる「隆平永寶」が多量に出土した。 又頭部からは京都の清水寺との関連を示す墨書きも発見されている。

境内散策

鐘楼~お葉つき銀杏~護摩堂

   

大銀杏の木は樹齢約600年、奈良県指定の天然記念物。護摩堂

九十余社神社  祭神:天手力雄尊 詳細不明

  

本堂に飾られた写真

1968年に京都清水寺の管長大僧正良慶和上が94歳にして、こちらのお寺に歩いて参拝された時のもの。

清水寺との関係は、清水寺の開祖延鎮僧都が霊感を得て堂宇を建立したのが始まりとのこと。また案内書によると御本尊の体内にも「比の本尊は山城の国清水寺の観音と一体分身の千手観音也」と墨書きが残るといわれる。

他の写真では京都大覚寺門跡の上井寛圓大僧正も95歳にして登拝された。

観音寺の別の顔として観音霊水を使った精進料理が有名。 住職・副住職・お手伝い三人が庫裏でまごころを込めて作ったものを提供される。。

 

住職の「あんじゅさん」、福住職の「佐々木慈瞳」さん、お手伝いの「まっちゃん」の尼僧3人の微笑ましいお姿。お寺で3人が自給自足で暮らしておられる。

精進料理も手作り

NHKのEテレ「尼寺・精進料理」という番組でこの音羽山観音寺での暮らしとお料理が紹介されている。

放送内容は好評で三人地域住民との交流にも精力的に取り組まれているが様子も紹介されている。もう2年以上放映が続いているとか。

その影響で、最近は女性の訪問者が増えていると聞く。

今回は、特製「大根シャーベット」を頂いた。一服の涼感、最高でした。

 

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