奈良県下市町 願行寺
Gangyoji, Shimoichi Town, Nara Pref.
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県下トップクラスの枯山水庭園 |
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May 19,2019 野崎順次 source movie
もとは秋野坊舎といいましたが、応仁2年(1468年)に本願寺第八世蓮如上人が吉野の要地伝道の本拠として開基されたと伝えられています。往時は、本願寺門跡正院家ならびに中本山として、大和・近江・摂津に70以上の末寺を持ち、本善寺「飯貝御坊」とともに、吉野83ヶ寺をまとめ「下市御坊」と称しました。天正6年(1578年)、筒井順慶(つついじゅんけい)によって焼かれ、現在の建物は江戸時代に再建されたものです。
その本堂は、本格的な浄土真宗寺院の形式をもつ、数少ない建造物です。天正7~11年(1579~1583年)の建築とみられ、その後3回にわたり大修理などが加えられましたが、古風な形式を多く留める本格真宗寺院本堂の数少ない遺構です。
また、奈良県文化財名勝に指定されている庭園は、本堂と大書院との中間に位置する218平方メートルの準平庭で、特色は穏健な石組みを主とし、玉石を敷きつめ、平坦地を水面に見立て枯山水的な取り扱いをしている数少ない室町時代末期の築造庭園機構の一つとして知られています。
他にも、永禄10年(1567年)の寄進銘をもち、永禄の銘としては大和で最も古い梵鐘(ぼんしょう)や、明応6年(1497年)の墨書のある阿弥陀如来画像など、貴重な文化財があります。そのうち本堂、鐘楼(しょうろう)、梵鐘、阿弥陀如来画像は下市町指定文化財となっています。
(下市町ウェブサイトより)
現地説明板と山門
町文 本堂
本堂と蓮如堂の間の廊下を通って、大書院前の庭園へ
県名勝 願行寺庭園 桃山時代 枯山水
永禄の盛時に作庭。背景に苅込を配し、枯滝蓬莱石組があり、技術傑出。県下枯山水第一。
(京都林泉協会編著「日本庭園鑑賞便覧」2002年より)
この庭園は、雄健な石組を主として平庭園で、玉石敷の低い平坦地を水面に見立てた枯山水的な取扱い方に、室町時代に京都を中心として活躍した一流派のものと考えられ、室町末期(永禄年間)を下らないものと推定されている。
(奈良教育委員会現地説明板)
広く見る。
細かく見る。
庭に面した大書院
蓮如堂
鐘楼と梵鐘(町文)
その他
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