奈良県奈良市 東大寺本坊(東大寺東南院)
Todaiji honbo,Nara city,Nara
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July 7, 2018 野崎順次 source movie
奈良市雑司町406-1
通常は公開されていないが、7月3−13日の間、三好和義写真展が開催されている。
写真展そのものは撮影禁止である。
本坊の建物
国宝 東大寺本坊経庫 奈良(710-793)
桁行三間、梁間二間、校倉、寄棟造、本瓦葺き
庭園、東と南に広がる。東方には若草山。
帰途
奈良市雑司町406-1
撮影日: 2012年5月2日
大仏殿の東南に位置するところから「東南院」と称される。貞観17年(875)10月、理源大師聖宝僧正が薬師堂を創建。その後延喜4年(904)佐伯院(香積寺)を移し寺観が整備された。三論宗と真言宗の二宗兼学の院家と成り延久3年(1071)、三論宗の本所となり、尊勝院と共に東大寺筆頭の院家となった。白河上皇の御幸以来、天皇・上皇の御所となり、南都御所ともいわれた。鎌倉時代、後白河法皇や後醍醐天皇の行在所。大仏殿落慶供養会に臨席した源頼朝も滞在したそうだ。明治8年2月、寺内改革により東南院は東大寺本坊と改称し、一山を統括することになった。
通常は公開されていないが、5月2日聖武天皇祭の法要中に限り、勅使門が開き、突き当りの天皇殿を参拝することが出来る。また、途中の右手(南側)の本坊経庫(国宝)も見ることができる。この法要は、 天平勝宝 8年(756) 56歳で崩御された聖武天皇の御忌法要で、午前8時から11時半頃まで、、聖武天皇をおまつりしている天皇殿で論議法要が行われる。
勅使門から入る。
東大寺寺務所(旧東南院)
国宝 東大寺本坊経庫 奈良(710-793)
桁行三間、梁間二間、校倉、寄棟造、本瓦葺き。
東大寺の創建時に大仏殿の裏手に建てられたもので、元は大仏殿に明かりを灯す為の燃料を貯蔵する油倉であったという。その後、江戸時代の正徳4年(1714年)に現在地に移築され、経典を納める為の経庫として用いられるようになった。校倉造とは、断面が三角形の横材である校木(あぜぎ)を井桁状に組んだ建築で、そのルーツは弥生時代の高床式倉庫であるという。この本坊経庫は、12本の柱は礎石の上に立ち、建物との接点にはネズミ返しが取り付けられ、また扉に上る為の階段も取り外しが可能となっているなど、ネズミなどの動物から貯蔵物を守る為の工夫が見られる。鎌倉時代と室町時代に修理がなされており、一部の部材が取り替えられてはいるものの、創建時からの部材も数多く残っており、状態は非常に良い。また校倉造としての規模も大きく立派である。軒裏の垂木は断面の丸い材木を用いた丸垂木であるが、これは奈良時代の建造物の特徴である。
本坊経庫の細部
内部、扉が開いた時に少し見えた。
1400年後の今でも倉庫として使用されている。何やら品物を搬入していた。
天皇殿と法要、一般人と東大寺学園の生徒たち。
参考資料
東大寺HP
閑古鳥旅行社
奈良の寺社
国指定文化財等データベース
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