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奈良県大和高田市 十二社神社

Junishajinja, Yamatotakada city, Nara

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May 22,2022  大野木康夫  source movie



所在地 奈良県大和高田市大字藤森299

十二所神社は大和高田市北部の藤森環濠集落に鎮座しています。
最寄り駅は近鉄大和高田駅か松塚駅で、いずれも2kmほどの距離です。
松塚から歩くと、中和幹線の土庫西(どんごにし)交差点から鎮守の森が見えます。

境内入口、鎮守の森
      

慈雲寺
 


拝殿
   


本殿の瑞垣
 


本殿(奈良県指定文化財)

室町中期の建築
一間社隅木入春日造、銅板葺

令和2(2020)年3月6日に奈良県指定文化財となりましたが、令和4(2022)年5月20日に文化審議会から重要文化財に指定するよう答申がありました。
小ぶりですが、彩色がよく残っています。

【奈良県指定概要】
十二社神社の所在する藤森地区は大和高田市の東北部に位置し、大和平野に広く分布する中世環濠集落のひとつで、現在も集落の西半に濠が遺る。十二社神社は藤森地区の旧村社で境内は集落の西端に位置し、本殿は境内の西南隅に東面して立つ。藤森地区は談山神社所蔵文書等で明らかなように明治期以前は多武峯の社領である。
本殿の建立年代を示す史料は確認されていないが、土台側面のチョウナ痕、虹梁形頭貫の木鼻および手挟みの形状、垂木の上下面に反りがあり飛檐垂木側面にこきがつくこと、縁腰組の持送りを一材で造り出していることなどは中世後半の形式を示している。これらの特徴や類例から十二社神社本殿は室町時代中期の建立と考えられ、保存状態は良好であり、県内に残る中世の隅木入春日造社殿としてその価値は極めて重要である。


【文化審議会答申】
十二社神社本殿は、奈良県大和高田市の東北部、近世以前は多武峯の社領であった藤森地区に位置する。地区の旧村社で、創立や由緒
は詳らかでない。細部意匠や部材の加工痕跡等から室町時代中期の建立と推定できる。一間社隅木入春日造で、規模や、庇柱を手挟で納める点など、奈良県南部に分布する同型式の中世の神社本殿との類似性が認められる。奈良県内における中世建立に遡る神社本殿と して、歴史的に重要である。
                                 


部分撮影
                                                   


境内社
        


藤森環濠集落
     

 

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