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奈良県吉野町 竹林院

Chikurinin,Yoshino town,Nara

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May 18, 2019 野崎順次 source movie

竹林院

奈良県吉野郡吉野町大字吉野山2142

聖徳太子の創建と伝わる寺院で、格調高い宿坊としても有名。護摩堂に安置されている聖徳太子坐像は南北朝時代の作です。庭園の群芳園は千利休が作庭し、細川幽斎が改修したといわれ、 大和三庭園のひとつにもなっています。

(吉野山観光協会ウェブサイトより)

山門から入る。竹林院の額のある玄関の横に中門があり、庭園観覧料(大人400円)を払うことになっているが、係の人がいないので、箱の中に自主的に入れる。

           

その奥に護摩堂と宿坊の建物があり、その間を進むと、庭園である。

                   

竹林院群芳園 桃山時代 池泉鑑賞式

さて本庭は全面積三百二十坪の大きさをもっていて、回遊式の池庭であり、前方に山畔崖地を利用し、これに刈込植栽など多数に用いられている。そして池庭には鶴亀両島を配し、東南部には出島を設け、その南に滝の石組を作って水を流し、さらにその南西に近くまた出島を設け、その出島を中心して、向かって右に鶴島、左に亀島を配し、いかにも全体の池庭様式が、文禄年中を前後する様式であることが理解され、前述の幽斎頃の作庭であろうことが考えられる。

石組の中では、対岸の蓬莱石の手法がよくこの時代を語り、鶴島の石組も修理があるが、よくこの時代の手法を見せ、池中六個の岩島と、東南の一島は水分石を兼ね、鶴島の北の一石は長石と小石を配し、亀島近くの岩島は三尊手法を見せ、亀島と三尊石と水分石で五、鶴島と長石で三、これで七五石的配石となっている。

全体的に荒廃したり、修理された部分も多いが、それでもよく桃山初期の作庭を語り、かつまた景観的にも傑出していて、吉野地方を代表する名園であることはいうまでもない。

(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」竹林院庭園より)

池は東北から西南にやや細長い。北西岸沿いに見ていく。三尊手法の3つの岩島があり、その横に亀島がある。ウミガメにそっくりである。

               

長石と小石、そして鶴島

    

西から全景を見る。最後は西南の横三尊石組。

            

山畔側から見る。

      

池の東南部の滝と流れの石組

   

滝から見た全景

   


Apr.2010 瀧山幸伸 

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Apr.2006 瀧山幸伸 source movie

竹林院

Chikurin in


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