Monthly Web Magazine (Sep.1, 2009)
■■■ 「石が好き」 柴田由紀江
50年前に砂糖や小麦粉などの貯蔵用に建てられた大谷石の蔵を、建築士・新藤 力さんの手によって素敵なレストランとして生まれ変わりました。
とても素敵なお店だとは聞いていましたが、いつも満席で駐車場にさえ入れないという状態だったので、この日は友人と気合いを入れて開店15分前に到着しました。
お店の人に撮影許可を貰って店内撮影を始めたら、あれよあれよという間にお客様が入って来られて...ほんの3分間くらいでカシャカシャ撮ったという感じです。
広々とした天井空間と、大谷石の内壁の素材感が落ち着く雰囲気の、素敵空間でした。
お料理も自然の素材を優しく調理したメニューのブッフェで、とても美味しかったです。
大谷石で思い出したのが、隈研吾さんの宝積寺駅。
従来の駅のありふれた雰囲気をガラリと変えてみたいと、隈さんはインタビューに答えてらっしゃいました。
大谷石を大胆なカットで配し(補強の裏打ちもしっかりされていました)、小さな田舎町の駅とは思えない斬新な印象です。
こちらは隈研吾さん繋がりでの取材でした。
那須で採れれば芦野石、白河で採れれば白河石と呼ぶのだそうで、大谷石とは全く違う細かい質感の石でした。
そして我が家の墓石を囲う塀にも、この石を選びました。造園にも墓地にも、広く使われている上品な石材です。
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